2009年12月31日

社交規制の真

社会で最も有効な社交規制は品性の程合いだろう。よって社会の品はその侭で生活感覚の洗練を象徴化する。結局、現世や暮らしで到りうる最高の理念とはそこでの高品位でしかない。更にこまかく分析すれば人に対する上品さとは彼らが趣味観での高度な的中を某の人柄や、間柄の論理へと宛て得ているなる二人以上、即ち仁の範囲での一種の社会習慣、が為せるわざなのだろう。単に人柄が丸いとか性格にとげがないとかに、何を以て真に規制すべき生活感覚かを各既存聖書へせよ省みれば、たらちねの忠恕の本旨は選れて現代的な社会習慣の趣を感慨深い唯一の社交性で穿つこと、即ち啓蒙の習性と全く以て一致する。では教育と啓蒙とでは何が違うのだろう。それは後者では後進か先輩かはたまた同級かを問わない、嗜みの機知が求まる処だ。もし社交規制としてだけ見做せば、生活感覚への注解とはみな合理的啓蒙にのみある。