2009年11月15日

朝鮮礼賛戦法

政治の現実は結果が、少なくとも「いかなる過程を経た結果か」がすべてを説明する。いいかえれば手段にしかその現実の的はない。
もし世界平和を実現しても、極悪な手だてによればその政治が安定を樹立するのは難しい。なぜなら敵対勢力を納得させ難いから。
 つまり、現実にできる最善の仁慈の手段を取る者こそが最も長期に渡る覇権を敷く筈だ。これは究極論なので、現実に即せばその時代なりの最善さ、たとえば戦国時代なら攻略は最善とみなされたことを理解すべきだ。今日では既にそうではない。
推移する最善さの内、その場その場で最も現実的なものを選択しなければならない。

 さて、極東にロシアとの折衝から北朝鮮という疾患部を抱えた継;ままにしておき、将来興るアジア極東の内戦化を将来の利潤込みの軍事介入へ利用しようという意図がどれだけGHQを操る、本土のニューディーラーにあったか。
この真意闡明を未だ有識に頼れないだけ我々の知識収集度がたちおくれた低情報文明状態の老廃政治体制の中では、いわゆる北朝鮮の核開発がもつ実行力の前で、何らかの軍事示威を起こせば途端に憲法九条と矛盾するのを避けえない。
某お坊が盛んに吠えたてるのと違って、もし北朝鮮が自暴自棄の極として排他水域を含む日本国内へ核かそれ以下の威嚇を実践したとすると、即刻この国連内での地位から総攻撃で占領されるのは目に見えている。
つまり、単に日本一国からみれば、北朝鮮を恐れるべき理由はその‘自暴自棄のとばっちり’のみにある。取立作戦を全く事前対策なしに行うと、多少あれ自暴自棄行為の誘発にはなるだろう。

 以上と中国の軍事予算の膨張傾向を天秤にかけて将来図を描くと、我々にとって最も好都合な極東展開とは『北と南の朝鮮内乱』を何らかの外交政略によって実行させる、一種の半島文脈の復古調の援用である。
もしこれが北朝鮮への決定打となる偽装した好意の餌付けによって、核カードの矛先の向け換えで実現できれば我々自身は無傷なうえ、米軍出動による内需拡張の好景気が演出できるはずだ。
 そしてこの計画が真の文官によってもし十分賢明にまとまるなら、殆ど完全理想主義の遺産である九条の文面を一種の国際保護にあたいする勲章的天然記念物として、未来の国連内での盤石な地位を求める爵位の様なものとしていずれ使える様になるかもしれない。
つまり、この一文で書いておきたかったことは、和平工作のみによってたくみに取立作戦の平和的敢行は可能であるということだ。それは在日朝鮮人らの画策で文化的下流大衆一般の韓流人気が栄える他方では、某国内では排日法が現に存在する様にまったく真逆の嫌悪感がまかり通っている「好悪の非対称さ」を一つの、槍玉の煽情報道に仕立てる道を教えている。

具体的にまとめると、先ず相手の核カードを封鎖するためには非核三原則の建前がなければならない。これさえあれば実質は中性子衝突爆弾理論により複数個の地球規模惑星潰滅以上の技術開発力が現にあろうと、なにも問題はない。なぜなら当然、国連通報で非武装平和主義者の善人組に入れる。
 次に、取立作戦の実行にはコツがあって、これは完全に手放しで大韓流ファンの風を装った機密外交官が絶対に不可欠である。この人物は例にもれず酒豪であればいい。しかも北朝鮮も国際的参加をはじめたサッカーファンならなおいい。但し、血統が純倭人でないと朝鮮語の会話時の情にほだされいざとなって微妙に裏切る危険性が高いので在日系や京都系皇族関係者をつかうべきではない。
こうして、勇気ある小泉氏以来の日本人側の北風と太陽文脈をチェンジの世風を逆手にもちいて、戦前については完全反省した豹変と平謝りの風で、両班研究にもとづく「朝鮮人の徹底的礼賛」を数々の古風きわまる儒学の知識を引いていきなり大袈裟に振る舞わせるのだ。
これはいわば大政奉還の前提づくりに等しい。一旦この前提をつくられてしまえば、北朝鮮は韓流にかこつけ親朝化しきった酒盛りで腹を分かち合うことになったひとのいい日本人高官への私情の念から今後、威嚇の悪さを働く大義名分を失うのは確実である。さもなくば取立作戦の前提通りに討幕の密勅を内奏せざるをえなくなり、彼らは無理に敵をつくる独裁内政の建前上、我々のどこかの領海へ示威行動を働くであろう。
(もし我々がこの被害すら避けるつもりなら事前対策が有効だ。それは国内へのかれらの密偵によるテロを徹底的に退けるために韓国籍を装った、朝鮮系の渡来するテロリストを最初から排除するため、空港や港での韓国人の一人一個の国民番号との合致をチェックする鎖韓態勢をはじめから構築しておくのだ。)
 そして最後に、この朝鮮礼賛戦法が体よくも巧を奏するなら、完全に大義名分を失った北朝鮮首脳は(主としてはほぼ必ず腐敗する世襲次代の暗愚さがつけいれる隙となるだろう)、つぎの天敵をさがす必要から前方を宗主国に囲まれ一方をもと骨肉の大社会主義圏に往路塞がれ、また唯一の敵視可能で異質なはずの強大自由主義者にも間一髪で友愛の念を押し込まれて窮地に陥り、“南側との大きな格差”をはからずも照準にするほかなくなり、朝鮮人元来の情緒的性格からしてこの挑発は兵役済み韓国内過激派をソウル北で侵略型報復戦争に駆り立てるであろう。