2009年10月28日

図書電子化の公益

日本人社会の高齢化及びベンチャー起業への恐縮ムードは経営主体を果敢な進取から遠ざける誘因となっており、下記の行為はおおよそ上意下達式にならざるをえないかもしれないが、各種の公共私立をとわない図書館がその少なくとも著作権の切れた書籍を電子ペーパー化する作業はきわめて公益性が高く、もし急進展に行なってもほとんど害がない。ばかりか、特に昔日の書籍を電子化することは保存の観点からきわめて有利であり、もしこの作業の福祉が一般認知されるまでとなればいわゆる本の形態を無駄遣いするなかで伐採やパルプ製法のうちに排出するCO2量を削減する効果がある。既存の出版社が最終的には必ず書物の電子化に追随せざるをえないことを悟れば、いまは不便なパソコン経由でしかアクセスできないインターネット閲覧に適度な電子書物状の端末が、またそれに併せて既得作家業態のデジタル化が訪れる。