鈴木雄介ブログ
2009年10月8日
何もない都
なつかしき扇子のことも忘れつつあるのも過ぎる時のおと
おそろしきことかまことか台風の足音だけが世にも降るなり
沖縄の上を過ぎゆく足早な大風のあとに青空の色
忘れゆく昔の出来事もみな走り抜けてしまった風音
形だけ整うばかり何もない都のどこも洗い流す雨よ
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