文明に若し社会現象を超えて積極的な意義が有るとすれば、それが謂わば多様系と化していく所に帰せる。諸々の事情から実に多種多彩なすみかが栄えている希な場所柄。つまり文明は適所を人為的に増大させる藝能の故に自然全体の枢密さを経済化す。
この理念は多様系化なる棲息状況の豊富さを、混沌の部分集合へ秩序を挿入する巧妙な再創造の際に懐かせる。ともあれ、人類自身は太陽系質量への反作用という固有の斥力の範囲で已、彼らの生態反応を最大限に神学化しうるに過ぎまいが。之は能率に限りなく近い概念だ。実際、藝術能率以外に何事へも我々の仕事関数は定義され得ない。