光束の空間移動に抵抗がある、というのは全く奇妙な現象である。つまり光に速度がある、という仮設に矛盾がそれほど見当たらないのは、我々が真空と見ている空間にすら、何らかの抵抗物質が存在していると考えるのが自然だ。光子は我々が今のところ知っている最も速く空間移動する物質であるとして、それを有限に抑える力の正体は未知だ。わたしはこの仮説物象を改めてエーテルと呼んでみたい。このようなエーテルの仮定なしに、今の我々は光速の理由を説明できない。
光束の進路に抵抗する何らかの物質ないしは現象があらゆる空間に蔓延していなければならない筈だ。