2007年11月29日

情報環境に於ける孟母三遷

情報化社会は新種の淘汰環境を敷衍する。誰しも新しい情報の渦から自立し切る訳には行かないから、彼らは単に知性や理性のみならず選択の判断を問われる。
 情報はあまりに莫大で彼らの人生をspoilするには充分な威力。特に若年者は使用制限されなければこの危機に最も曝され易く、大半の隔離環境では退廃に陥り脱出不可能になる。
 彼らは名前を持たない衆愚として匿名環境であらゆる悪業醜態の限りを尽くす。それはインターネットを通じて世界中に同時に知らされる。
 そういう情報退廃の衆愚は地球のあらゆる自由主義の暗部として群れになる。
 無法地帯で悪名高い2ちゃんねるの様な匿名書き込み可能な情報スラムと化した掲示板システムはそういうやくざの溜まり場となり、各国に派生するだろう。
 これらが及ぼす被害、衆愚による人権濫用を最小に食い止めるには、各国主体で市民団体および政府機関を組織し、専ら匿名SNSシステムの虱潰しを徹底的に行うべきだ。掲示板(BBS)開設の条件に国民番号を記載する旨も法規されねばならない。又、悪質な国内サイト自体をネット規制法で国民自身が政治的に監視し直すべき。これがなければ無法仮想空間はあらゆる人権を壊滅し尽くすまで増長を続けるだろう。
 尤に、退廃愚衆そのものは淘汰の自然に過ぎない。この奇形的衆愚の生存率は悪徳のたちから極めて低いのが明らかなので、唯、一般社会はその及ぼす害毒や犯罪行為を未然に予防することに努めればいい。我が子をこのような情報退廃淘汰へ貶めたくない親は次の事に注意すべき。
 パンドラの箱である無法地帯インターネット環境に子息を接続させない為に、パソコン及びケータイを含む新種の情報機器を極めて限られた条件、保護者監視下かつセーフガード内でしか触れさせず、且つ常時オフラインにしておく様、常に気をつけているを得る。これが子息の情報格差に働く事を懸念する人物は、例えば麻薬喫煙が流行した時代に寧ろそれに慣れさせる様に未成年を指導する愚か者に似ている。
 ネット規制法が未成年に対して安全な環境を整備するまで、完全に無法地帯と化している野蛮な不浄環境からはあらゆる未成年を遠ざける工夫を凝らす他ない。孟母三遷から。