2007年6月19日

並木道を行くことは

そんなに暇じゃなかった
簡単に言うならわたしは先を急いでた
いちょうの落ち葉を踏み変なにおい
空は青くて黄いろの葉っぱを浮かべてた
今もおもいだすの
そんなことでも
あなたはゆっくりと息をついた
上下する肩の向こうで風に揺れる青白いカーテン
もう随分遠くまでやってきた
だからここでよかったのかわからない
わたしはここで幸せだろうか
お月さま
あの日からずっと
落ちないままで架かる
ひんやりとした三日月
窓辺に立ってわたしは
昔の事を考えていた
もう取り返せないくらいはるかな旅路の果てに
置いてきた大切な宝物があった
名前も忘れてしまった
ただそれはとてもとても大切な
犬を連れて来る一人の男性
もしかするとそれがあなただったのですか
今でも過ごしている散歩のときにけど
あの頃の時間をおもいだすこともあります