鈴木雄介ブログ
2006年12月2日
破格
日本の文脈は西洋諸国のそれとは異質であり、応じてdeconstructionといった観念も我々の元では適当に変換されねばならない。私は破格という用語にこれを当て填めたい。我々に道に繋がる型の考えがあったのは確かだ。
型破りのことをしばしば破格と云う。そして日本語において使われるその内容は、いわゆる脱構築で西洋人が意味しようと試みる語彙に近い。尤も我々は脱構築という語彙を破格とは別に保った方がよい。両者の間に横たわる溝が我々自身の文脈的自認を促すから。
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