2006年11月15日

命の声

望む迄もなく彼らは、地上の子供に過ぎない。目的を持たぬまま愛情を理由に育まれ続ける幾多の新生児。どんな不条理を体験したにせよ、人は彼らに含まれている。そして常に社会改良へ奉仕する運命を以て任じられている。いかなる便宜を執るにせよ君には、参加しなくてはならぬ集合がある。絶望する勿かれ。その組織は文明を内容して絶えず、自律というものを包み込んでいる。どうしてそれが救いではないものだろう。人間は限られており、一歩はみだすこともできない。もしそうすれば狂気の名の元に排除されるのだから。知能はある特定の適応形質を推究していくのである、地球の種。人間性なるもの。我々はなぜ人間でなければならないのかと聴く者があった。そう疑問をするのは宇宙に唯、彼らしかいないにも関わらず。思考形態、君の同一性、そして同類の為に何を施すというのだ。理想へ高められていく己の魂をおもえ。たとえむなしくも虚構であったにせよ、君の思想にしか希望を産み出す原動力はない。だから文字を学び、困難な命題を習い、高尚の真実を解き明かせ。