2006年10月1日

芸術論

現世俗衆に迎合するより浅ましい芸術家はいない。自然を無闇に破壊して為した醜くも罪深い作品の群はそれほどなく捨て去られる。当然だ。愚か者の記憶を地上に留める必要は一切無い。
 美学文脈への記帳をなせる少数の傑物がもつ輝かしい聖跡だけが貴重なのだ。