2006年10月3日

建築論

現代都市を一目標ある全体像へと設計しうると考えた主民の一員は悉く欺かれる。では都市計画学は何の為の学問なのか。
 建築は都市という形によってのち総合的。
1. 多元な発生であることでしか街ができる余地はない。
2. 法規は単に、生成する自由形態に常識を付与するのみ。
3. 断片の繋ぎ遇わせとしての建築計画すら当世論に依存している。
 つまり、近代都市を形成するには如何なる主体も相対化されざるを得ない。
 建築家という輝かしくも古めかしい称号が20世紀に担った人道観、人工主導権は、現代において大道芸の一種にまで落ち込んでいる。しかしこの状況は音楽や文芸といった分野においても同様。ポストモダンは疫病であり、その観念に毒された以上、使命感という生命力は根こそぎ駄目にされる。丁度、帝国主義に触れた植民地の様に。