2006年10月10日

自分

僕は世の中が嫌いだ。幾ら分解しても知れない複雑さを伴って反射し、幾重にも積み重なって拡散する。生存するべく競争しあう魂の列。僕はそこにさいなまれている。理由もなく、事由もなく。狂った地上にわざとらしく配置され、沢山のわるものをやっつける役割劇まさに、一介の勇者として現世に立つ。そんなものは予定調和だ。
 文明の光に導かれて、宇宙を冒険する一粒の精神。僕は一人の男子であり、こうして地球に生きている。そこにはどんな冗談もない。