福祉と求道は一見して矛盾する。しかし、それらは共感という管で繋がっている。福利循環は利己的求道によって搾取された利潤を、無償で恵与する利他幸福感の、社会的共有の雰囲気のうちにある。文明社会の活力は競戯の肯定を指揮する。各個人の人生における自由は、その様な制度を建設する経過に従って拡充するもの。やはり理想の究極を至高の活躍と認めよう。それは知能啓発の目的性に倣って最も合理的な福利循環をもたらす。教育はこうして得られる知能格差の利潤を身分でなく、能力に応じて配分するから尊い。それは効率への働きだから。