鈴木雄介ブログ
2006年8月1日
建築論
獲得さるべき建築的普遍性は、同時代の科学技術を応用する構造上の力量に依存する。普遍空間の理念が、その時点で可能な限りの不変性の表現になるのは疑えない。大空間を合理性に基づいて創造する営みは、文化に左右されない。従って、それは文明度の空間的実現なのである。
一方で、何故地球の重力と環境に根付いた作品のみが建築空間であり得るだろう。重力に逆らい建立する空気に満たされた空間だけが建築である、という固定観念から逃れなければならない。
芸術における人間原理を疑え。
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