2006年6月29日

最高の幸福

神の他にどんな愛するべき対象もない。
それは超宇宙的な実在である。
 だが君は依然として絶望せざるを得まい。
二足歩行の類人猿の思考が作り上げる諸観念はそれでさえ、どんな風に進化しようとある猿からでてきた脳内での化学反応にすぎないから。

 人は人間という愚昧たる病を治し続けなければならず、
その為には絶え間ない理想生活を通じて知能の発展を目的に推進するしかない。
だが君が進化すればする程、大天才とか精神異常とか神経症とかの俗物からの不正な判断を仰ぎ、
且つ君自身は益々根本的な孤独感に苛まれざるを得ない。

 それでも人は神たらんと欲し、その実在の為だけに生きるしかできない。
以外にどんな最高幸福の定義もないのだから。