2006年3月31日

国家論

聖貴富を一身に集めた完全な人間の増殖が現代文明の結論だと述べたてる者は彼ら神民が他国民および異民族を猿同然に見下すのは自然の成りゆき。それが人類普遍の原理だろうか。
 反対に聖貴富それぞれの独立倫理の生育と互恵的向上はやがて国家の解消へ人類史を指導していくだろう。なぜなら独占体制が知的格差に基づく不平等への不満を爆発させ、武威暴力による人間軋轢をもたらすものこそ歴史だった。
 学術家、政治家、経済家の各々が互いの独立と均衡を相尊重する文明の倫理の創生が如何に急務か分かるだろう。でなければどうして民主資本主義の搾取体系極地における人間性の急激な堕落に由来する権威の悪用を防げるか。