2005年9月30日

緑に溢れた公園で散歩している。君はからりと晴れた雨上がりの青空を眺めた。
 空から光が舞い落ちて来て、沿道に並んだいちょうの葉のすき間から木漏れる。少し肌寒いくらいになった風が、うすい紺色のブラウスを着けた体を吹き抜けて行くのが分かる。気持ちのよい季節だ。一年中こうだったらいい。けど、それだと楽しみが減ってしまうだろう。この星の日々という限りない演出の中で、その上下する胸の奥には、優しい鼓動を刻む心しかないのだとしても。