2024年10月11日

ねこの冒険

  一 ねこ
 なぜ、僕がこのものがたりを語ろうと思ったのかは、わからない。けれど、なにかを語ろうとおもっている。というのも、ねこになにかを語る、という経験をそこまで沢山するわけではないから、僕がこの話をすること自体はかなりめずらしいことだ。ものがたりというよりはねこがたり。どっちでもおなじだろう、とおもわれるかもしれにゃいが、実際はだいぶちがう。しかし、そのこと自体は気にしないでほしい。いうならば、僕は『ルドルフとイッパイアッテナ』という児童文学を、かなり大昔に読んだ。それは北茨城市立図書館のむかしのたてものの2階の児童文学コーナーにあったのだから、よくおぼえている。そこから手にとって、自分はたしかにその話を読んだ。つづきもあった。なんてタイトルだったか。でも、とにかく僕はそれらを読んだし、ほかには、『吾輩わがハイは猫である』も読んだ。これらのことが意味しているのはなんだろうか。僕は、とにかくねこである。吾輩は、ねこである。ねこなのである。それはいいだろう。別にだれに迷惑かけてるでもないだろうし。
 みんな、僕がなにをいっているのかわからにゃいかもしれない。人なのにねことか。うそだろうとおもうだろう。そうなのだろうか? もしかしたらそうなのかもね。
 これが小説じゃなかったとしたら、なんなのだろう。もしこれが小説だったとしたら、僕はどういうわけだか、小説をかきだした。
 それというのもね、僕はこないだね、マック・ミニというやつを買ってみたのね。中古で。最新のやつ。将来ふるくなるかもしれないけど敢えてモデル名まで書いておくとね、最新のM2というやつを。買ったの。それがね、大変なんだわ。おぼえるまで。だからなにといわれてもね。それだけなんだけど。最初ね、3日もかかったのよ。なんであえてそれをいってるかというとね、このしくみは、本当に僕には最初あわないかなぁとおもったのね。でもなんとか慣れようとして頑張りまくったの。みっかも。そのせいで疲れた。
 疲れたからなに? っていわれるかもしれない。そんなもんだ。人生。ねこセイ。ねこ以外の生もそうなのかもね。でもまぁいいんじゃねーか。そんなもんで。まぁまぁ。おこんなよ。おこってねーって? おこんなYO。というね、ラップぶった文体も試してみたりなんかしたりしなかったり。ご機嫌よう。
てなもんで。
 で、あなたはなに? なんでもないって? そんなもんなのかもね。そうでもないのかもね。すべてが。
 そうだったとしても、そうでなかったとしても、それでいい。
 きみの人生そんなもん。
 ひらひら。
 なにかがはじまり、またなにかがおわっていくとすれば、それでいいのかもしれないし、よくはないのかもしれないね。そもそも、よかろうがよくなかろうが、別にどちらでもいいのかもしれない。
 なぜそんな社会にうまれて、そのことを気に病んでいるのかすら、どうでもいいことにおもえる。
 ねこにとっての生があるなら、死もあるだろう。それらのどちらも、たしかにどうでもいいことなのかもしれない。あなたがたの人生のすべてがそうであるように。
 われわれの命が失われていくどこかには、われわれの人生のおわりがくるだろう。それで、もしかしたら人生は完成なのかもしれない。
 とにかく、僕にとってこの小説は記念碑的だ。なぜなのかもよくわからないけど。ここから伝説がはじまる。というのも、僕はここではなにか新しい試みをしているから。してもしなくてもどちらでもいいようなことなのかもしれないけど、その試みがおわった頃には、なにかしらあたらしいできごとがはじまっている気がする。いや、はじまってすらいないのかもしれない。

 ところで、僕はいまから過去をふりかえってみよう。
 でも、ふりかえった過去のどこにも、真っ当なものごとはありそうにない。うらをかえせばすべては真っ当なのかもしれない。
最近あったことを書くか。
 とにかくね、ここ十年間くらいというもの、僕はツイッターで、Xで、いいかえるの面倒くさいわけだけど、茂木健一郎ことモギケンの面倒さ。どうしようもなかった。そのことについておもいだしたくもないのだけど。なんかね、いろいろめんどくさかったの。いいのかな、それを説明しても。でも、誰にも伝わらないかもしれないね。でも、つたわらなかったとしても僕はそれを説明するだろう。
もぎけんの厄介さというのは、世間で全然しられていないかもしれない。でも僕は緻密に観察していて、ついにそれに気づいたのだ。
気づこうが気づくまいが、ひとびとは単にそのまま生きていって死んでいく。だからこのことは別にしらなくていいのかもしれない。けど僕はきづいてしまったからには、それを説明する義務があるような気もする。
 けど、どうやって説明すればいいという?
僕の説明力には限界があり、世間が僕と逆の感覚を持っている時、それをだれにどうやって伝えればいいのだろう? ここでいう厄介さという言葉の奥にあるものは、言語化するのが著しく難しい。僕はそれをラジオの哲学講義シリーズでいろいろ試してきた。そのほうが割とうまくいっているかもしれない。文字記録でそれをやる、ということに、著しい困難が伴う。だが、やるしかないのかもしれない。僕の中に、心のなかに、ひどく不快で、ひどく気分が悪くなるものを、もぎけんの厄介さとやらは帯びているのである。そしてそれは説明するのが難しい対象なのだが、説明するしかない様なものなのだ。

 去る5月。
 去る5月のことでした。
 僕はとにかくそれが不満でした。それってなんだろうね。
 まぁとにかくさ、意識の流れ的手法とかしかないとかね。どうにかならんもんか、今時の。今時のなんだろうね。今時の。

 一体いつになったらね、この冒険はじまるの。それは自分にもわからない。もう冒頭でおわってたのかも。
 さっきからさ、マックOSのね、操作が気になるから。どこだっけな、気になるの。ああ、これ縦書きで書いてるんだけど、その文字変換のときのバーが太くなっちゃってるのが気になる。それが文字にかぶるのね。それを調整しようとしていろいろしらべたんだけども、ろくにでてこないからなおってないの。
いろいろAIでしらべたんだけども、ちゃんと治せる方法はわかんなかったね。まだ調べはじめてちょっとだけど。我慢してこのまま入力し続けるしかないのかもしれない。でもまぁしょうがないのかもしれない。この程度は。気になるといえば気になるのだが。
 でもね、とにかくもうつかれたわ、人生。人生なのか、それ以外なのか。ねこ生なのか。ねこせい。それなのか。もうどっちでもよくはなってはいるね。もはや。
 じゃあもどるか。ねこの人生に。じゃねぇや。ねこ生の話題ににゃ。

 ところで僕は放たれた様に、そこを歩いていた。歩いてはいた。
 そことは、異次元空間を。それか、黒い穴の滝を。光速で。そして事象の地平線にたどりついた。おわり。一貫の終わり。そんなこともあるんだね、ないか。あってもなくてもどちらでもいいといえばそうだ。それが僕らの宿命なのだから。
 気にしてもしょうがない。
 みんなどっかに行ってしまった。そして消えてしまった。そんな日もある。なかった様な気もしなくもないことだけど。

 どちらかといえば気にしているといえなくもないけれど。それらについて。
 でも、まぁこれでおわりです。この小説は。小説でもなんでもないけどね、今や。

 原稿用紙を無駄遣いするなと? さすがにムダではないとおもいたい。
 もしこの世界におわりがあるならだけれど、僕はとりあえず、そこにいるだろう。過ぎ去りし日々はもどってこない。ねこにとってもそうだろう。完。
なんてね。おわりはしないわ。それも。


  二 ねこならぬもの
 もし、君が気にしているなら、それでいいけど、気にしないならそうしといてくれ。
 現実と名のつくものは、どれも同じよ。くだらないという意味ではね。


  三 ねこというべきもの
 すぐれた人生というものがあるなら、それはねこの命の様なものだろう。


  四 意味深な探求について
 そういうことなんだね、と君はいう。なにについてかは、敢えて問わずに。そんなもんだろうね、ものごとというものは。知ってか知らずか、そんなもの。それでいいじゃないか、と君はいう。しらんしね。しってかしらずか、とか。いいんじゃないかな、じゃあ、それで。
 息もつけない夏。息もつける夏。
 どっちでもいいんじゃないか、そのあたりは。様式としての。スタイルとしての。夏のありかたとかさ。あなたが決めればいいじゃない、一番いいのを。
 僕は、とにかくそんなわけで、つかれはててしまっていた。もし、つかれはてることになにか意味があるなら、それはもう十分すぎるほど僕には意味があったことだろう。


  五 ねこの嘆き
 なかなかはじまらないね、本編。はじめるつもりもなかったのかもしれないね。もしそうなら、それでいいのかもしれないし、どちらでもいいけどね。もはや。過去からいままで。なにもかもが。無だから。すべて。
 それどころか、これをかいているひとが、ねこであってもそうでなくてもどうでもいいとすらいえる。そんなレベルだよ、もはや。次元が。異次元。


  六 ねこの権利
 いつになったら、ねこがねこであることがねこ権として認められることになるのだろう。それをだれかが教えてくれれば、われわれとしても少しは楽なのだがな、とねこの父は折に触れ、いわなくもなかった。


  七 ねこの総括
 そんでね、いつの日にか、忘れたんだってさ。そんなことがあったかどうかすら。


  八 趣味としての
 しゅらしゅしゅしゅ。しゅらしゅしゅ、しゅ。しゅしゅー。ぺっぺぺ。


  九 九官鳥にすら聞こえない
 そんなことがあってもね、なくても、どっちでもおなじだよ、とあなたがいった。僕もそんなもんかなとおもわなくはなかった。それで、その日は流れた。


  十 路頭に迷った、惑いねこ
 東を向けば猫。西を向けば犬。そんな世界だよ。


  十一 国からの通達
 そんなものは来ていない。ねこにとっての真実。ねこを自由でなくさせるものなら、国などいらないからだ。

  十二 もしも再現できるなら
「この星はね、少しもおちつけないわ。だってどこにいっても、人がいるんだもの。だから私はあきれてしまって、もう地球になんてなんの希望も持っていないの」
 その様なことばを吐いて、もういなくなってしまったあのねこ型ロボットは、永遠に星になってしまったのだ、というのだ。
「猫型ロボットといっても、いろいろだね」
「そんなもんだわさ。ぼちぼち」


  十三 カテリーナ曲線
 はい、カテナリーのまちがいね。


  十四 フェイク
 もうすこしだけ、時間がまきもどるなら、だれかが気づくだろう。万物は偽物だと。そう気づこうと気づくまいとどちらでもいい。われわれの人生がなくなってしまうのは明らかだからだ。日月ニチゲツ。明らか。そんで?


  十五 迷妄
 大体ね、そんなもん気にしてる人おりませんってば。手羽先くらいには。そうなのかもしれない。僕は、気にするまでもないと思った。くだらない社会にはくだらない人々がはびこる。大体さ、ドイツではモギケンが売れるんだからどうしようもない。
 欧米の代表でもないだろうが、EUの代表でもないだろうが、そんなもんなのかもしれない。ドイツ。僕はそのことにもひどく疲れてしまったのだ。あんぱんのぱくり。教えてあげたからってね、ぱくられたし。僕がツイッターで教えたんだもん。あんぱん誕生秘話。それをぱくられた。水戸人ネタとして。
 もぎけんはそのままなごみの道とか意味不明なこといってる。そんなのを売れっ子あつかいのドイツもひどいわな。いろいろつっこみどころがあるよ。
 考えてもみてご覧な。日本語でなにかをかんがえたとき、一々われわれはなごみがどうとかいってないしね。天皇とか侵略犯で、戦犯のS級のやつであって、逃げただけだしね。処刑から。そんなやつらになごみとかいわれても。戦乱の源だよ、あえていえば。ろくなやつらでも、ろくなものごとでもないしね。
 そのこと自体。あえて言おうがいうまいが。わかっていようがいまいが。一体いつになったらそのことがわかるんだろうね。やつらに。わかってようがわかってまいが、どっちでもいい様な気もするけどね。
 どうせわからないだろうよ。


  十六 空白
 自由と名づけられたいかなるものも、ことも、意味がなかったと知れば。んじゃ、いいんじゃないの、それで。あえていえば。蘇我入鹿とかどうでもいいしね、奈良県政ごときが世界の中央でもなし。
 どうしようもない連中だったのだ。
 関西の自己中心性の極み。どうでもいいことを世界の中心かのようにいう。そのまま今に至るのに、渡来系という。傲慢の極みというべきだろう。いづればれる。すべて。悪質さ自体。あろうとなかろうと、どうでもいいことで威張ってるんだってね。そんなもんだ。

 僕はそのことを知らないではなかった。あえていえば、あえていえばあえていえば。そんなもんだろうとは思っていたが。いいじゃないのか? そんなもんかも。あえていうなら、そんなもんなのかもね。あえていえば。言わなくてもどっちでもいいが。あえていうとかいわないとか、どちらでもよかった。

 まぁどっちにしてもね、僕はだいぶ疲れてしまったのだった。つかれはてたといってもいいくらいに。そのこと自体は事実なのだろうとおもうのだ。別に、だからどうということもないのだけれども。ありえないわ。それすら。
 でもね、本日がおわってもね、あしたがくるのよ。だから意味なんて気にしないで。
 はいはい。そんなもんだわさ。


  十七 ジャンクなクジャク
 もういいじゃん、それで。じゃあ。どうだっていいじゃん、そんなこと。そんなのだわさ。
 くだらない人生。くだらないねこ。
 説明のつくことだけで宇宙ができてたらいいね、とかおもってなさ。い。おもってようがおもってなかろうが、どっちだっていいわさ。へんへん。ぽっと出。そんなもんだろう、と僕は思う。それで終われば十分だ。
 うつくしさなんてどこへやら。きえてしまってから慌ててても遅い。あわてててててても、遅い。なーんてね。なんてね。しゅしゅー。プシュケーの、気のせい!


  十八 もはや、跡形も
 僕の人生乃至猫生がなくなってしまったとて、誰かが困るだろうか? もし困られなかったとしても、僕としては、どうでもいいことにおもえる。だって、猫じゃないもん。


  十九 もはや、猫生
 にゃおーにゃ。にゃにゃぬーにゃ。はえりゅーにゃあ。にゃおーに。ぽっぴっぽ。はえにゃー。はにゃ。にゃーお。


  二十 くりかえし
 じゃあ、再現してみたわ。ねこの声。そんなもん聞こえてるだけだろう。そんなもん、きこえてるだけで、なにいってるかなんてだれにもわからないだろう。あなたはそう言う。そうなのかもしれないな。あえてかんがえればだけど。だからって、なにかが進んだわけでも、遅れたわけでもないからな。あえてかんがえてみれば、そんなもんだろうよ。宇宙のどこにいたって、あるいはいなくなって。
 僕らに生命としての威厳があるならば。あえていうなら、AIのしわざかな? ちがうわな。どっちでもないわな。まぁそんなもんだわな。そんなもんだわな。だわさな。
 僕らが死んでいく途中でみたものの経過だわな。そんなもん。いまからかんがえてみっか。何が問題で、なにがそうでないかを。あえて。まぁかんがえなくてもなんでもいいがな。どうせなら。
 腹減ってきたわ。そんなもんだわ。人生。ねこせい。何回もいいかえてるけど。あえていうなら、ねこのせいだわ。そんなもんだわ、わがはいは。わがはいじゃねーわ。とにかくねこだわ。テーマは。テーマなのかなんなのかは。そんなもんだわ、この小説。小話。でもないのかもしれない。もしかしたら、大大長編のはじまりなのかも、だったりして。そんなことはまずないけどね。まず。ない。けどね。


  二十一 ねこに左様なら
 あえていうなら、そんなもんなのかもね。人生というものは。ねこ生というものは。そんじゃさいなら。
 ねこだけに。さいなら。
 意味をなしていないとしても。もしそんなもんが、嘘しかなかったとしても。もし、ももんがだとしても。ももんが。ももんが。あえて。いうなら。そうだね、ももんが!
 ももんがぁ。しらばっくれないで!
 いや、なにを。
 なにもかもを!


  二十二 ねこにももんがぁ
 さびれてしまったなにかみたいに、あなたといえども同じだろう。だからといって、僕らがかなしむわけでもなかろうに。
 だとしたらどうだってんだい。
 もし自由さえなければね。自由すら。退屈すら、しのがれているからね。退屈しのぎすら、その場で消えてるからね。事情のすべてから。そうだったらどうなんだって話だけどね。もしそうであってもなくても、どちらでもいいことだけどね。あえていうなら。あえて。


  二十三 どうってことなさ
 どうってことない、どうってことない、とあなたはいうが、本当にそうなのかね?
 すべてをかんがみても? ちがうかもね。おなじかもね。あえてきくまでもなく、魔法かもね! なーんてね、しゃしゃしゃ。
 それ自体の魔法がかかっているとか。
 僕自体に魔法がかかっている、ということはないとか。
 僕は人間を極度に嫌っている。だってねこだもん。
 ももんがだもん。
 どっちだもん。どっちでもないもん。森の奥の生き物、でもないもん。まちなかだもん、住んでるところ。あえてあえて。いいもしなければ。すでに意味もなくなってるもん、そんな定義自体。だからきえたらいいもん、それらの定義自体が。消えてるもん、すでに。ありえないもん。きえなさが。どっちにしてもね。あえてね。説明しなければの話だもん。僕は、そんな日々をすごしていた。


  二十四 定義自体
 すべからく昔のことでした。あえて説明するまでもなくね。そんなもんでしょう。
 僕は、それでもつかれてしまったのだった。

 あえて説明するまでもなくね。
 そこで歌いました。

 もうとっくにおわってしまった休日みたいなものだ、と僕は考えた。それならそれでいいとおもうけど。もはや、だれもそんな日々が続くとは信じられないのだった。あえていうならだけど。だからいいんじゃないか、それで。もし、それだけで終了の合図がおわるなら。
 冒頭の文言について、説明できるかい?
 そんなもんじゃねーわい。
 ばらけていった、ばらけ具合。


  二十五 天竺模様
 むかしみた気がするんです。なんか、広いところを。


  二十六 嘘
 うそからでたまこと。そんなもんもありましたわ。


  二十七 手加減
 もし、手加減次第で、事物が進んだり進まなかったりするとすれば、ですが、あなたもそれでいいとお考えでしょうか? いいえ、そうは考えません。なぜかって? そんなことは考えません。タイミングよくかんがえたもんだ。手加減次第でね。


  二十八 真実味
 もしそれが真実だってんならね、いいじゃないですか。真実味のあるできごとみたいにかんがえていなさったら。


  二十九 犬猫の会話
 突然、光が放たれた。それで僕は大変おどろいたものだ。あえていうなら、ということだけれど、大地を駆け巡る具合といってもいいくらいで、僕はおどろかされていた。君子はうつわならず、とはいうけれど、孔子のことばとしては。宇宙自体がひとりでにめぐってたらいいじゃないですか。タータン・チェックのタイタンでもみてたらいいじゃないですか? あえていうなら。あえていわんとしていても。過ぎたるは及ばざるがごとしで。不思議なことですなぁ。そうでしょうそうでしょう。あえてかんがえれば。僕にとっては、だけれど。そうなのかもしれなかったな。そんなもんじゃなかったんかいな? そんなもんだったのかもしれにゃいな。ね。ありえないわ。あえて僕は言った。

ねこ「あえてとか敢えてじゃないとか、別に考えてませんもん。にゃー」
いぬ「あえてといわれてましても」

ねこ「そしてですよ。あなたはいいました。われわれにとって、動物界のすぐれた美質がそこにあらわれているではないかって」
いぬ「複雑な話だのぅ」

ねこ「いぬほどじゃねーわ」
いぬ「そんなことはない。んなこたない」

ねこ「あえてもうしあげれば、冒頭にもどりなさい」
いぬ「そうだね。そうしようね」

 やっぱりモギケンはおかしいわ。おかしな人物とかどうしようもねーわ。つかれきったわ。あえて。あえて。

いぬ「もし、そういうおつもりなら」
 わおーん、と犬は吠えた。いぬだけにね。

 それからずいぶん時はたったのだけれど、いまだにあのときなぜ犬が鳴いたのかについての詳細はしらないのだという。そんなもんだよ、三四郎。五四郎ゴシロウ宮藤官九郎クドウカンクロウ。あえてあえて。え物で。まじで昔のできごとで。宇宙全体の飽和で。そんなもんだよ、もじもじ君。なーんてね。しらばっくれないで!
 僕としても、それで納得しておきますわ。あえて!


  三十 救い、あるいは
 僕らの人生に何かしら救いのようなものがあったろうか? なかったとすれば、それはそれで。


  三十一 ねこの時代
 時代はうつりかわる。そして二度ともとにもどらないだろう。そんなもんだよ、官九郎。だれだてめー。だれってこたぁねぇよ。ただのカンクロウさ、そんなもんさね、さぁさっさと大地をふみしめて歩くのだ。しゃらくせぇ、やってらんねぇぜ。そのことを、誰かに知られたくはなかった。だから僕らは、あえて道を。道を。道をぅ。なーんてね。なんてなんて。ねこごとき! ねこごとき!


  三十二 天命
 モイスチャー・ミルク。湿潤な乳。まぁいいですわ。そんな考えでいれば。
 そんな商品展開でいれば。だれにとっても期待外れの。天命です。天命だったろうがそうでなかろうが、しったことじゃなかろうに。あえて説明すると致すと、そうなりますがな。でも、嘘とは違うのですぞ。


  三十三 シギ
 しみったれた四十肩の、シギ。もし、おちぶれてきえていくのだとすれば。もしもし、もしも。ぼりぼりと、あえて柿の種を食べ尽くすなら。尽くされるなら。ぼったくりの企てみたいに感じられてしかたがありませんな。
 しかたなさしか。しかたしか。日々がすごされていくこと、またそれがおわりをつげることの意味について、くわしくかんがえてみたらいいですよ。もしそんなことができるならね。
 あえていうなら、だけれどね。そんなもんでしょう。ほとんどありえないことだとはいえ、そんなもんで。勿論、あたりまえのことなのだけれど。論なく、あたりまえのことなのだけれど。僕はそれでも、ねことしての命をつきつめていくつもりだ。ねこだもん。
 はいー。
 うそでしかないね。小説なんて。うその話を書いて何が楽しいんだか。何も楽しくなんてないよね。だれにとっても、くだらない逸話なんて今すぐ捨てちまえ。わかったわかった。わがったわがった。捨てはしない。すてられもしない。あえていうならだけれどね。うん。もし大宇宙に限界というものがあったなら、それがこれだろう、というくらいのもんだわ。あえていうならね。信じがたい昔からの話だわ、そうなってくると。恐ろしい昔からだわ。
 あえていうなら?
 そうだろうか。僕はそうはおもわなかったのだけれど。うそにも思える。うそでなくも、おもえる。どちらともいえないともおもえる。でも、僕は、あえて考えているのだ。そんなもんだってね。なににつけ、ありえないからね。そんなもんだってことは万物が超常現象みたいに生まれては消えていくそのどこにあっても、やっぱりそうだったんだってね。おもわなくもないからね。あえて。
 うそとかつかないでほしいわな。
 ねこ自体。ねこであること自体のうそを。そんなもんあるんかね?
 でも、まだ少しもできあがっていない。すこしも、つくられていない。僕らの魂のゆくえですらも。あえて考えるんなら、そんなもんなのかもしれないな、と僕はいう。時代、というなら、そんななのかもしれないな。そんな時代だったのかもしれない。すべてができあがり、また消えていく時代。
 徐々にできあがって、また消え去っていく時代。あるいは壊れていく時代。
 信じられないよね、そんなことは。でも、そうなんだってさ。ふじゃーぬ、ぐじゃーぬ、ウジェーヌ。みーんみんみん、蝉がなく。だからってなんだってこともないんだってさ。あえていうならだけれど。ぽいぽい。ふー。ちゅかれて、もない。
 すげーおおむかしからの話なんだからな、あえていえば。それで、僕はすべてのできごとを過去に置いてきたんだ、と思った。もうあえて説明の手間も必要ないくらい、おおむかしに。

 まさか関西ねこにあんなにたくさん差別主義者が残ってるなんて、想像もしてなかった。だから自称京都なんて口だけであって、もしそこが京都なら、完全にうそだろう。天子こと最高徳の持ち主が、天命をおびてくらしてるところをいうのである。中国思想で。そんな様子からあまりに遠すぎるのだから、ありえないということなのだ。自称京都とやらが、中華都市だとかいうのも完全にうそで、まちがっているのである。それで僕はおもう。そうならそうで、もうおわったらいいのにってね。この世のあらゆるできごとの一部にあるくだらない現象だけれども、なくなればいいのに。
 ぶーぶー。


  三十四 タル・ルート
 信じられないほど昔の話だった。そういうできごとなんて、信じられないとおもうのだった。それで。あえて昔のできごとに比べればだけれど、僕らの宇宙のどこかに眠っているできごとだとして、それがなんだというのだろう?
 もし信じられなければ信じなくて良い。そうおもうのだ。うんうん。だね。
 僕はとても疲れてしまった。つかれきってしまった。だからそれ以外のことについては特に考えている、というわけではなかった。そのまま消えていく物事だとおもっていた。

 でも、もし我々の世界に終点があったら?
 僕は段々と不安になってきた。
 それで信じられないくらい昔から、あえてひっぱってきた発想がある。それをここで開陳してみよう。ふぬぅー。
 でもね、いますぐおわるでもないからさ。
 そういう幻想とやらが。まぼろしの宇宙が今すぐなくなるならそれでいいがな。
 僕は戦い続けるだろう。ひどい人間たちの争いだらけの宇宙だろうが、全部駆逐するだろう。別に必要ない、と僕は思う。そんな世界は。全てが壊れきってしまったとしても、あえて、どうでもいいのだ。あえてもなくとも。あえてでもなくても、あえて。
 でもね、でもってね。うーんと。
 ひたすら僕らは考えている。何が真実かについて。
おきな「それで、みいだせたのかい?」
 そんなことはないわな。
 いきなりおきなとやらが、尋ねてきたわな。そんなことがあるなんて想像もしてなかったわな。想像してなかったからといって、決してないということではない。それで今起きたわな。あえて。
 でもまぁどうでもいいことだ、それもこれも。僕らにとって、この星の上で起きているなべてのことは。なくともどうでもいいのだ。無であって。だったら猫の宇宙だってあってもなくともいいかもしれなかったにゃー。
 ひーふーひーひー。
 地球全体のかなしみを僕が手にしたとすれば、だれかが納得するだろう。この世のあらゆる現象はくだらないのだと。別にいきのびようがそうでなかろうが、どうでもいいのだと。そうなのだろうか?
樽「よく考えたまえ」
ええっ? たるが話しかけてきた?
樽「んだよ」
で。なんで。
樽「なんでもかんでもねーべさ。あえて話しかけただよ。こっちの都合だべ。ちなみにこれドラクエの堀井雄二死にかけころの、関東や東北のの言葉をバカにしてるえせいなか風差別表現への痛烈なディスね。どれだけ人を傷つければ気が済むんだろうね、スクエニとかいう憲法違反・人権侵害ダメ会社」
で。
樽「もう終わりだよ、この章」


  三十五 にせもの
 みんなー。あえていうなら、東京ねこは一般に偽物がおおいぞ。そんなだから。あいてするな。

反復横跳びしているうさぎ「実際、つかれちゃったからね。この星のどこかでいきるのも、くらすのも。それなら、いっそのことこんな星ごと爆破してやればいいわ」

なんたることだろう。反復横跳びしているうさぎがなんと、星の爆破を語るとは。元気玉きどりか?

反復横跳びしていないうさぎ「ああ、その子はね、あえて言ってるだけよ。反復横跳びが好きなので」

そんなかね。

反復横跳びしているうさぎ「しゅしゅしゅ」

はや。


  三十六 無の向こう
 地平線まで埋め尽くす。夢のできごと。星がきらきらおちているわ。それらのどれもこれも、あえていうなら、いきものたちのかなしみの残骸。
 だったらどうなんだ。なくなってしまう星空。それもこれも、あえてね。


  三十七 罠
 もう、信じていないから、とこの世の限界まで埋め尽くしている四方八方の、できごとのかなしみ。
 そんなのもこんなのも、なくなってしまってからの再考だからね。
女「うん、運命だとはいえそうね」
ねこ「ついに登場。ここでね。わたしがこの物語の主人公さ」
女「そうだったわな」
ねこ「そうだったわな、ってことはない。そうだったわね、って打とうとしてミスってそのままにしてるだろう?」
女「はい」
ねこ「そうだったわなぁ」
女「駄洒落のつもり?」
ねこ「そうだったわな」
あえていうなら、そんな猫ですら、単なる幻想上の産物なのかもしれなかった。ここがどこかから説明し直さなければならない。ここは、もはや電子空間ですらなかった。なにか、不思議さを伴う文字の上の、ビブラートかかってるオブラートがかってる、むかし大津おおつだったか、勿来なこそだわ。の、小児科医ショウニカイのところにおかあさんといって、そこの前の店、というか、薬剤師がいるところ。薬局のなかで売っていたわな。オブラートだったか。それで甘い薬のんでたわな。それか、甘露カンロが売ってたわ。甘露ドロップ。のんでましたわ。正確には、まれになんか買ってもらったかなんかで舐めていた気がしなくもない。
 すべておぼえている。
 その小児科の様子とか匂いとか。もう、多分ないのではないか。そんな風に消えてしまうんだったわな。この世のありさまは。

 でも、あえていえば、関西ねこ一般ごときにはそんなことはわかるまい。東京ねこ一般ごときにそんなことはわかるまい。かれらはねこというよりは、別のなにかで、とかく差別をまき散らしながら生きているものだ。そんなやつらになにもわかるまい。だからいえるのだ、そんなやつらには、ろくな人間性が ないのだと。あることといえば、やつらがくだらない連中で、くだらない一生を送り、しにつづけていくということだけだ。いやなやつらには、嫌なねこ生しか残っていない。だからあえて近寄るな。かかわるな。
 ルパート・ウィングフィールド・ヘイズねことかいうBBCねこもまじで意味がわからなかったわな。日本語すら読めないのに知ったかぶってJ-POP全否定。やることなすこと野卑。それで必死にねこ文明ぶられても。むしろモギケンとかいうねこもどきも同罪だし。むしろそんなありさまが、いぬイングランドのいぬ社会たるゆえんかもしれない。ねこの心の塊であるところの音楽、それもあえて歌詞世界の豊かさで世界に傑出しているといえなくもない社会を差別とか。無知のおそろしさ、恥知らずたちのまぬけさが極まっているのが、茂木の周囲だった。すこしでも絡んでいると、悪人としか言いようがない最悪級の連中からつぎつぎ絡まれる。ねこやくざ。そんなのばかり経験した。だから最悪のねこもどきなんだな、とわかった。まわりにいるのが最悪のねこねこばかりなんだから。本当の話だ。何度も被害にあった。嫌なねこには嫌なねこがつくものだ。そのまましんでいくものだ。
 僕はあえて考えてみたい。そんなどうしようもない連中の末路を。ドイツねこ界は滅ぶね、確実に。だって茂木なんて褒めてる様子だからだよ。本当にひどい猫だったよ。周りの連中もそうだけれど。当ねこも、心理病質じみた言動が本当に多く、ろくなことしてなかったよ。そんなのを褒めちぎるんだってさ。ドイツとかいう猫地帯。どうしようもない猫の国だね。なにいったところで変わるでもないと思うけど。
 だからもう僕はできたら、永遠にドイツの猫界に関わり合いにならずに済まそうとおもう。そういえば、サンドラ・ヘフェリンというねこではなさそうな何かも本当にひどかった。ツイッターでいきなり絡んでくるや、口汚く誹謗してきたんだ。なんで彼がそうするかといえば、三浦春馬の母親だか三浦春馬当人だかを、不孝文脈というか子を思わない親文脈にしたてあげたいみたいだった。色々意味わからないが、これについてもおもうふしがある。サンドラ自身が親不孝系なのでそれを三浦春馬氏に投影してたのではないか。それだけでも明らかに三浦氏への名誉毀損だとおもうのだが、三浦氏の母親にすらそうしていたのだ。『孝経』がないドイツねこ界。『孝経』どころか、孝行の観念がないのかも。本当に意味がわからなかった。そして、サンドラというねこは、ドイツのミュンヘンだったか、旧ナチ本部があったところから出てきたみたいだった。本当におそろしい国だと思うし、野蛮さは凄まじいと感じた。茂木もあえてそんな国に翻訳本が適応しているんだから同類なのかもしれない。どっちにしても、一事が万事どころか二事が万事なんで。反証可能で、統計があってもなくてもだが、科学的批判的ねこ思考のレベルにかかわらず、そんな罠に僕はかからない。だって僕はいやなねこねこに近づくほどおろかではないからだ。なんで嫌な奴らだと感じるかなら、そこに不徳さがあるせいだ。しかも文化多様性の文脈を超えて。人類を含む哺乳類の本質という文脈で。
 僕はその意味で、イングランドもドイツも、まず決して行かないだろう。そこからでてきたねこねこの様子をみていたら、明らかに僕より野蛮だった。無文化といってもいいそれらの態度は、欧米のなかにも完全に失敗した国や文化がある証だった。
ねこ「そうなんだね」
うん。
ねこ「それはそれは。遠い国だから、どうでもいいじゃないの、あえてかかわりあいにおならりになられなければにゃ」
うん。

 もういいんだ、とおもう。一度みれば十分だ。人間はどこでもおなじではないし、どこでもいい人だらけで埋まっているわけではない。ろくでもない人々だって現にいる。そして、そういう人々にあえてかかわらなければいい。それで、僕は猫と会話するのだった。
ねこ「会話っていうか、あえていうなら、通信だわな。一種の」
二種の。53万1995種の。なんの数字? 知りもすまいに。


  三十八 おあつらえむきの放送
 そんなこんなで、僕は放送をやめるのだった。やめたければやめれば。うん。やめるわ。大いにやめたいもんね。
 信じられないわな。このよのありさま。ろくな社会じゃないわな。すべて、どこもかしこも。ろくでもない人間はみんなしぬべきだわな。あえていえば。でも、なかなかしなないわな。どうせ性欲があるから勝手にすぐふえるわな。だからこの世なんてなにも心配いらないんだわな。人類が絶滅しようがどうでもいいからね。あえていえば。
 そんなもんだわな。無って。ふざけてるわな、そのありさまたるや。いらないしね。すべて。なんのためにヒトとか威張ってるのかも不明だしね。すべてについて。もう、必要ないってことで完了しておけばいいじゃないか、と僕はおもう。
ねこ「そろそろ、わかってきたかいな?」
うん、あえていえばね。
ねこ「敢えてはやりすぎでしょ」
うん、なんかしらんけど、書いてる途中で出てきたからね。あえて。
ねこ「まぁいいけど」
そのとき、大雨がふってきた。どうしてなのだろうか? 信じられないほどおおむかしから、ここでは、そう信じられていたんだよ。信じられてきたんだよ。
ねこ「太陽光のもとで、太陽信仰かにゃ?」
こねこ「うにゃー」
そんなもんだろうかにゃ?


  三十九 猫の忠告
 ありとあらゆる不都合の向こうに、こたえがある。それで僕はおもったんだ。もしこの星が消えてしまっても、僕にとってはなんのかなしみもないのだと。実際そうだ。別に必要もない。この星のありかたなんて、僕にとって、意味をなさない。だから僕はあえて考えていた。こんな星はきえてしまえばいいのだと。もしこんな星がきえればどれほど気分がいいだろう。ろくでもない人たちのあいだで、ろくでもないくらしをするくらいの苦痛がどこにあるだろう。もしそんな経験さえしなければ、我々はもっとしあわせでいられたはずだ。そんなこんなで、僕はこんな星を踏み潰すことにした。
星「うじゃー」
猫2「しかし、やたら意味わかんない文章だわにゃ」
意味が通る文章なら、そのとおりにかけばいいじゃないか。そうでなければ文章じゃない、という理屈がおかしい。
猫2「そうかにゃ」


  四十 星の声
 もし、宇宙になにもなかったら? そのほうが望ましい気がする。なにもかもが。
 宇宙ってもともとなにもいらないよね。いらないところに、いらないものをつくっているよね。そんなもんだよね。じゃあ、なぜそんなことをしているのだろう? 僕らに答えがだせるってのかい?
星「大体、星屑だって星だもん」
そうだわな。草木に聞くか。
草木「大体、草木だって星だもん」
だわな。そんなもんだわな。
水「大体、水だって星だもん」
そんなもんだわな。本当だわな。そんなだから、空気だってなんかいうわな。
空気「大体、空気だって星だもん」
ほら。言ったわな。いうと思ったわな。しらばっくれても、ムダだわな。水も空気もいうわな、そりゃ。星だもん。もんだもん。ずんだもん。モンダミンだもん。だもだもん。


  四十一 文豪ねこ
 もう文豪ねこだな、こりゃ。ぼくといえば。ぶんごうねこ以外のよみかたもないな、こりゃ。呼び方も。ないな。こりゃ。


  四十二 自称文豪ねこ
 もう自称文豪ねこといわれてしまうな。これじゃ。ほとんど。大部分が。そんなもんだな、こりゃ。不思議だな、こりゃ。