鈴木雄介ブログ
2024年9月9日
魂のほかに
この世には君を
措
(
お
)
いてほかに尊いものはない
さも万物の真上に輝くあの星の様に
もし宇宙全体が崩れ落ち
今や何も残らなかったとして
さもなべてを受け止める闇の大穴の様に
この世には君を措いてほかに美しいものはない
もし時という時が止まり
永遠と呼ぶにはあまりに短いあいだ
君の存在が地上に記録されているとして
自由はその意義を失い
自分を釘づけにしてしまう
さも捕らえられた蝶が逃げ場もなく
この小宇宙の内に産まれ生き死ぬかの如く
すべては君の魂を措いてほかにないのだから
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