2024年3月19日

理想指導の最重要さと、曖昧で卑しい作り事による自堕落教育の有害さ

日本は生きていくのに値しないほど酷い悪人どもで埋まっている。宮崎駿は嘘つきだ。彼は現実をごまかし我々子供に幻を吹き込んだ。
 実際に教えるべきだったのは、日本は極悪人の支配した三流国なので、皇室と称する悪魔ごと完全に亡ぼし、何もかも正しく作り変えるしかないという当然の道理だった。

 プラトンは彼の『国事』の詩人追放論で、宮崎の様な嘘つきを非難した。カントは『判断力批判』122節以下で惰弱な情緒に訴える小説家を非難したが、凡そ同じ文脈だった。彼らは最も尊い理想・理念を直接はっきり述べる事が、青少年教育に最も有益だと述べたかったのだ。寓話は子供騙しにすぎないからだ。

 実際私は主な宮崎アニメを殆ど観たが、しばしば筋が複雑な割に、結局何がいいたいのか読解力の充分な大人にとってすら曖昧であった。それは宮崎自身が陸な寓話作家ではないせいだ。プラトンがいう通り、筋が分かり易く、何のたとえ話なのか理解できる形でなければ、子供にとっては余計誤解を呼び易い。

 教育上、最高の理念をしっかり指し示す事が最重要であり、そうできる者こそが全社会の指導者にふさわしい。卑しい中身の漫画、アニメ、小説・物語、映画などの俗話に、子供を少しも感染させるべきではない。現実にその種の下卑た作り事を与えられ育った者は通例、甚だ心根が腐敗し、退廃を広めて驕る。