2024年3月15日

世界一の孤独と神への道

恐らくこの世に僕より孤独な人はいないのではないか
それというのも自分に似た人が誰もいなかったからだ
自分が一番似ていると感じた人も自分とは違って
ある種の不貞ともいえる悪徳をもっていた
だから僕は僕と似た人が一人も見つけられなかった

強く美徳を持つ人で似た事があるのだろうとは思うが
色々な本を読んだり世間をみていても
自分とそっくりの人というのは存在しなかった

だから僕は人類史に確実に残る人物で
僕の足跡は後世によって研究される事になる筈だ
何しろ自分は神を目指した人で
それは必ず到達できない目標ではあったが
その為に全てを犠牲にしてきた人というのも
世界史で先ず見た事がなかったからだ

アリストテレスが僕ほど孤独だったとは聞かない
彼は友情について語っているので
恐らく学者仲間はいたのだろうと思う
だから世界で最も高い所に進もうとしたのが僕で
それに伴う或る氷山の頂点的試練があるのではないか
それがこの恐ろしい孤独の原因なのではないか

中学のときやりたくもないのに組み体操させられ
みんながピラミッド的に下で四つん這いの上に
背中をつぎつぎふみあがって頂点に立たされた
友達を踏むのもやりたくない上にこわいから
泣いて拒否したのにやらされた
本当に日本の学校って拷問だとおもう
そんな地獄が終わればいいのは事実だが
あれの頂点に立った時の感覚と似ている気がする
まさか絵の奥に哲学があり
その総合哲学を極める事は
辺りに誰もいない中でひたすら頂点をめざし
遂には人類のすべてもその記憶をも振りきり
まるで世界最高の山をひたすら上へ
最早辺りは霞んで何も見えなくとも
なお徳の理解の連鎖を辿って上へ進み続けねばならず
当然ながら自分の魂しか何もなくなっていき
世界で最も孤独になる事とは