2023年9月4日

長期聖戦論

いかなる愚者も死に絶える。そしてこの事は完全に良識人にとっての救いである。

 愚者の一種に悪人がいるとして、悪人達も必ず死に絶える。
 これゆえ、良識人にとって、辛抱強く待機さえ続ければ、必ず悪に打ち勝てる。

 愚者同士は引っ付きあい、繁殖したがる。
 この為、愚者は愚者同士でより愚かな子孫を産み出し、悪人もまた同じである。
 愚者や悪人らは自らに似た種を欲しまた愛するが、彼らのつくる社会は地獄の様相を呈する。
 これゆえ、良識人には、愚者や悪人がつくりあげる地獄の中で生き抜く事を要求されるが、もし愚者や悪人の害他的行動を巧く避ける事さえできれば、彼らは自滅か互いへ加虐的な公害の性質を持っているので、長期的には良識人らの子孫のみが勝利を収めていく事は確実である。

 したがって、我々の社会課題といえるのは、愚者や悪人らの害他行動、悪徳に満ちたふるまいからいかに我々の実人生を毒されないかであり、愚者や悪人らのたわける場所には決して近づかず、彼らに少しも妥協したり協調したりせず、ことさら天敵とみて、愚者や悪人らに最大限強い淘汰圧を働かせ、社会で全滅させる事に違いない。
 この社会のどの道具や方法も結局は勧善懲悪の為にあるのであり、愚者や悪人をひたすら責め苛み、悉く滅ぼし、良識人にとっての理想郷を漸次つくりあげる事が幸ある文明の向きである。