2023年8月16日

悪い親の子

愚かな人は数かぎりなく、賢者は極めて少ない。
 卑しい心の人は数かぎりなく、尊い心の人は極めて少ない。
 けがれた人は数かぎりなく、清らかな人は極めて少ない。

 これらは、俗人にとって同類からうつる悪徳は感染し易く、別世界に生きている聖賢の美徳は身に着けがたいからである。
 生まれ育ちの良い人にとって美徳は自然に身に修められているものだが、生まれ育ちの悪い人にとってはまるでそうでない。この為、生まれ育ちの悪い人々は美徳を進んで見習い、悪徳を殊更注意して避ける必要があるが、親の因果は子に祟り、悪い親の元に生まれ育った次世代の人生難易度は最初から高い。