2023年7月12日

いちごショートケーキ

実際に、あなたは最も美しい人。
そしてそれは永遠に変わりないだろう。
しかしあなたにはどんなにときをへても
決して、変わらない愛が足りない。
そしてあなたは失われゆく。
さもその美すら、まぼろしだった様に。
さもあなたの生き身すら蜃気楼で、
束の間あらわれ消えゆく夏の日の虚構は
はじめから、何事もなかったかの様に。

だが、あなたがいないとき
その存在は永遠に属し、僕の心を埋めている。
まるで宇宙のどこに咲いた花でも
あなたほど印象的な姿はどこにもなく、
その存在なくしてはあらゆる華やぎが失われ、
いちごを置かないショートケーキになってしまう。