君の言葉が真実なら
あの時の実感はなんだった
君の言葉が嘘だらけなら
この世には何の愛もなく
ひたすら過ぎゆく時間は虚無で
自分の人生には何の落としどころもない
君の言葉が君の体よりも真実なら
自分の存在は空虚で
この世には何の愛もなく
ひたすら過ぎゆく時間は永遠で
自分の人生にはいきつく果てもない
だから仄かな暗がりのなかで
君の姿だけが目に浮かんでいる
既にあらわになって
誰の眼にも辱められる事のない
実感を伴った自分だけの人が
真夜中の微かなともしびに照らされて
もし君の想いが自分へ向けてのものなら
それを受け取れる人がどこにもいなくとも
消えないかぎりこのともしびは
無目的な都市を覆う闇の中で君を待ち続ける
もし君がずっと気づかなくとも