僕はあなたと旅に出るつもりだった。
もしどこにも辿り着かなくとも、
もしその道が地獄へ続いていても、
どこへ繋がるかもわからない道は、
けれど、あなたといれば安心の筈だった。
もしどこにも辿り着かなくとも、
もしその道が地獄へ続いていても、
どこへ繋がるかもわからない道は、
けれど、あなたといれば安心の筈だった。
出発日、あなたはいなかった。
別の人と旅に出たらしい。
そしてそれは実際に地獄へ行く便で、
僕はなにもしようがなかった。
僕の旅はまだ続いている。
もしあなたが隣にいなくとも、
自分の心にはいつもあなたの面影がいて、
辿り着くべきあの目的地をさし示す。
どんな舗装かもしれない次の道の先へと。