周りがいかに自堕落で醜くとも、己一人は美徳を保て。
美徳はその身を守る聖域であり、悪人達へは激しい嫌悪感や、近づきがたさを与える。
悪しき女は滅びゆく。あばずれ達は卑しい姦淫の果て自滅する。
悪しき人々へ深情けをかけるな。
悪しき人々も必ずや自らの業の相続人であり、自らの愚行によって、次第に不幸を買い進める。
悪人への愛執は身を亡ぼす。
同情ゆえ愚者を構うな。
愚かな女は淫欲のあまり悪男の遺伝子を殖やそうとするが、その末路は崩壊家庭での不幸の増産にすぎず、関わるだれもを害して、遂には家をなくし、監獄のごとき境遇でしぬ。
尊い純潔を守る善男を汚い淫行に慣れた悪女のわざわいが襲う事はなく、「童貞」と罵るすれた都会女を良き家風が恵む事も決してない。
悪女との果てなき淫行より、閑寂に憩う独身の方が万事すぐれる。淫行は一時だが、同時に必ずや嗜癖による悪習をつけるにすぎず、次にもっと強い刺激を求める結果、離脱症状に苦しみ、やがては大金を貪り取られたすえ身を亡ぼす事になるのに比べ、一人住まいの楽しみを知る者は、誰といなくとも、自身の高雅な趣味に無限の喜びを得られるからだ。
嘘をつき性欲を満たす汚い下男と交わる女には卑しさが急増し、元の純情な乙女とは何もかもが違った地獄へと歩む。
貞女は良家を得るが、あばずれ女はよくて崩壊家庭しか得られない。
悪女は自然に善男のもとを去るだろう。悪女との縁がやっと切れた者は、はじめ残った愛情のあまり悔しくとも、まことその心身を宿命によって救われているのだ。
悪女の産む悪男の子は似た傾向の遺伝子ゆえ似た性質を帯びることになり、更に悪化した家庭環境は、地獄より地獄的な絶えざる不幸の嘆きの元にある。
だが、善男善女の家庭には、たとえその子がどんな個性を持っていても、保護者からの絶えない無償の慈愛ゆえ、いつも幸ある笑顔と、かけがえない命への感謝が溢れている事だろう。