2023年3月30日

とある春の花園川はなぞのがわ

花園川はなぞのがわの橋のたもといこかもたちの語らいを耳に 滔々トウトウと時を超えて流れてゆく一秒も留まらぬ水音みずおとと とある春の夕べ 夜桜よざくらの咲き誇る雨情小径ウジョウこみちのあいだにて 図書館の帰り道に 散歩する私が聴いた人々と命あるものの暮らしのかけがえなさよ 橋の煉瓦レンガの隙間に等間隔に並んだ優しく温かな電球の灯りが見守る