徳なき者は苦しんで生きる。また、生きていてもろくなことをせず、できず、生きては憎まれ、死んでもまだ恨まれる。
徳なき者は何のため生きているか気づかず、気づくこともできず、どころかそのための知能があっても進んで生きる目的を考えも全然しない。徳なき者の生涯は暗く、さちが得られず、生き地獄に向かって閉じている。また死んでも当然地獄におちるものだろうと知己の者から確信されている。
徳なき者は当たり前のよう悪を賛美し、善さを辱め、驕り高ぶっているが、その生涯は死後同然むなしい。
徳なき者は善悪など存在しないとうそぶくが、悪業の限りを尽くし破滅していく。虚栄に浸っても残るのは受ける軽蔑の山だけである。