物の尺度には限りがないという考え方を「無限階層論」とする。この時、微視的なそれをライプニッツが仮提出したが、自分は以下その仮の理論を批判的かつより詳細に再検証しつつ、巨視的な無限階層論及びそれらを複合した新仮説を提出する。
微粒子の細かさには観測限界がないとした時、ライプニッツはその最小単位を仮定し「単子(モナド)」と呼んでいた(彼の著『モナドロジー』)。しかし現実には最小単位というものは空想の存在で、微視的無限階層論を想定するかぎり確定しえない為、単子は物理的に存在しない。
他方自分は、宇宙には単位があるとした時、巨視的規模で我々の生まれた地球が属するこの宇宙を含む多宇宙群の外にはさらに別の宇宙群が広がっていて、どのとある宇宙もそれに隣接した別のとある宇宙が存在し、全宇宙群に観測限界はない、と仮定する。
これらを合わせ「微視的・巨視的無限階層論」と説明的に表現すると、同じ対象を指し私が提出する用語「無限宇宙論」とは、その実質的な説明となる物理学上の定義である。