2023年1月26日

イケズ化変異した敵への攻略法

南関東や関西地方といった商業化が進んだ土地で、人々がこすっからくイケズ化変異しているのは必然性がある。それは彼らが他者から搾取されないべく防衛反応が癖になって身につけた態度で、商売上の私利を底抜けの悪意で奪い合うつもりでいるのだ。この相互嫌がらせゲームは実質有害な意地悪行動を招く。
 商業地適応的な意地悪行動する者は、相互認証ゲームを常に相手へ否定的におこないたがるので、彼らが仮に協力できるのは私利を分け合う関係のうち、殊に自分側に相手側より私利が多いと自己判断できた場合だけである。
 他方、私利が得られないと見なした人々へ、彼らは無限に意地悪行動してしまう。

 例えば福島が東京の原発公害という意地悪行動によって深手を負ったのは、相互認証ゲームに敗れたせいだ。福島側の最適戦略は東京からの悪意(害意と事情通いづれも)ある原発立地の持ちかけに、主体的拒否権を発動する事だったからだ。
 福島は商業地の一般適応価値たる害他的私利追求に対処を誤った。

 売文商を営む内田樹が、「水戸学的単純主義」との名目で尊王論を迫害するのは、意地悪行動の応用で、さも左派中心の論説に見せかける為である。象徴天皇制は「水戸学的単純主義」の元で超法規的な尊王価値を維持したものだが内田に詳論はできず、単に素振りで現政体へ疑似批判的な立場を気取りたいのだ。

 茂木健一郎は「側近政治」を好んで行う。例えば三浦瑠麗やひろゆきらの炎上へ単に友人だからとの訳無理筋の弁護が多い。これは商業地適応としての意地悪行動の裏返りで、単に相互認証ゲームで自己に有利な相手を直接会って選好しているのだろう。レモン市場としくみが同じなのが安倍晋三の側近政治だった。

 イケズ化変異した商業地適応キャラ――収益を基本目的とする一般資本主義ルール下の敵とみなしてよい――への餌づけこと利益誘導による飼い慣らしは、彼らが私利を失うと判断すればたやすく裏切るので聖水ふりまき的・ニフラム的な「ザコ敵よけ手段」に過ぎず、究極では危険である。重要なのは拒否権発動だ。もし福島が端から原発立地へ拒否権発動していれば、国民主権の名目で司法をまきこむ法廷闘争ができた。だが福島はお人よし戦略をとったので東京は当然の如く彼らを搾取し続け、大事故後、遂には汚染水押しつけまで試みている。意地悪行動をとる東京をやっつけるには、権利呪文を巧みに駆使すべきだった。
 物理攻撃の権利は「抵抗権」「革命権」の範囲で、少なからず認められる事になる。例えば汚染水おしつけの際、何らかの武装勢力が政府をのっとり、実力行使で機動隊を駆逐すればその新政府が自衛隊の指揮権をもつ事になる。この後、新政府の指導者を皇室が任命すれば伝統的形式下での倒幕と変わりない。勿論、現憲法下では刑法「内乱罪」規定が有効だが。当の武装勢力が現れれば、憲法自体を変えてしまう事になるだろう。
 福島が見誤ったのは、
1.権利呪文(批判的論戦、法廷闘争)
2.物理攻撃(抵抗・革命権行使)
の2点を駆使し、東京を駆逐しない限り、電気搾取目的に意地悪行動を続ける敵の根源的邪知を取り除けないと知らなかった事だ。東京側は自身へのダメージを恐れていて、単に私利追求しか目的はないのだ。