2022年6月23日

恒星

もし君がいなければ
僕の人生は孤独だった
だが孤独のままの方が
遥かによかったかもしれない
なにしろ君の存在は
さも完成された宇宙で
手に取ることもできず
自分の存在をはね返すだけだから
無限のそらのどこかに
たったひとつの恒星があり
その輝きさえまがいもので
君の存在は光より尊い
だが君さえいなければ
自分はより幸福だった