2022年2月4日

かしこさの不都合な革新性

自分の既知の信条にとって都合がいい言説を「かしこい」という人は、単に確証偏見を集めているに過ぎない。

 人の認知は誤りやすく、みずからの信念はなおさら独りよがりになり易い。

 信念を思い込みの束とすると、自分のいまの信念を想像もしない方へ覆すに足る言説は、その人にとって「かしこい」と判定されるべきである。日本語の「かしこさ」は「おそれおおさ」と語源がおよそ一致し、自分にその働きがわかる認知域に本来ありえないからだ。