インターネットと社交媒体は人々の愚かさをこれでもかというだけ露わにした。そして人という生き物がいかに救いがないほど自堕落な生物かを人々の前にさらした。恥知らずたちほど公然と愚行をしている。ネットさえなければ人はもっと立派な生き物だと我らは信じていられたのである。
絶望した我らはウェブを今すぐ閉じるべきだろうか? それとも、この俗悪きわまりないヒトと称する生命体と相携えて生きていく覚悟を決めるべきなのだろうか? 彼らが底抜けに邪悪で、利己的・害他的で、常々他人を小馬鹿にしながら罪なき者にぬれぎぬをきせ、おのれの性悪さを満たす慰めの集団虐殺相手をさがしている極悪衆愚だと知っていながらに、後者を択ぶ人のなかにあるのは賢明な博愛だろうか? その様な諦めがもたらすのは却って地獄の再生ではなかろうか?