2022年1月24日

嘘つきアニメーター

この世に生きていく価値があるのか
僕らはずっと疑っていた
 
宮崎駿というアニメーターが嘘をついた
「この世は生きるに値する」と
一体そう断定できるほど彼は苦労したか
彼の全人生が最悪のできごとの連続でも?

僕にとってこの世はなるほど地獄じみている
それも人間という存在が余りに邪悪で
余りに不愉快な愚か者どもだからだ
人間どもがそれほど傲慢なら反省の余地もない

この世に生きていく価値がないとしても
自分はなにも不思議はない
実際無価値かもしれない
だから宮崎駿は愚か者だと自分は思う

途中で自殺してしまった人々は彼を笑う
この世に生きていく価値がないとみなし
解脱を理想にしたガウタマ・シッダールタは
宮崎駿が嘘つきだと思うだろう
そして実際そうなのだ

アニメーションや漫画という嘘のなかで
彼は永遠に妄想を生きている
だから人間が救いようもなく邪悪だとは
ついぞ気づかずにいたのだ

地獄じみたヒトと称するサルどもの間で
生きていく価値を作りえるのは自分だけだ