2021年12月17日

自明の天敵

いつもの事だが、僕を傷つけてくる人は自動的に自滅する傾向が甚だある。

 今回はモギケンという人が、綿矢りさという作家をもちあげていて、それで僕に間接的に有害な影響を与えている為に――自分は反道徳主義・悪徳賛美の公然たる称揚に極めて強い不快感や危機感を伴う激しい恐怖を感じるので――モギケンのツイッターに一応その事を告げてみたが、モギケンは逆に全力で、ボイシーというラジオアプリで綿矢をほめはじめた。

 大体こういう行動をとる人は、自分の経験上、一定期間でなぜか大袈裟な感じで炎上とかして社会的に転落する事がとても多いのだ。
 最近でいうと、少なからず似通った感じで東浩紀と津田大介が大炎上していた。ほかにも前例多数。なにせ自分は善意の塊みたいな人間なので、そのひとにわざわざ敵意を向けてくる様な人って要は天につばを吐いている様になるのだろう。

 少し考えてみるだけでもそのモギケンの行動って異常値なのである。普通に考えて、悪徳賛美をやたら美化するって辛うじて可能なのは虚構の中だけで、しかも綿矢は意図的にそれをやっているのだ。要は悪趣味をばらまく性悪作家みたいな感じ。端から退廃主義を悪意でやっている。より正確にはその様な芸風で売ってきている人でしょう。まぁ僕は吐き気がしちゃって読めないから綿矢のは最初の3作目でそれ以上読み進めてない、もしくは読み進められないし読まないんだが、かつ勿論無限に近づかない様にしてるんだが、そもそも自分を京都嫌いにさせた張本人だし。
 どちらにせよ、ここでモギケンは反道徳的な行動を現実の次元でやっているので、非常に危険だという事ができるだろう。

 もとが反道徳主義って一種の性悪の慰みものとして京都とかいう退廃した中世都市で、紫式部が始めた事だ。それ以前のお話は『竹取物語』みたいな真面目で、少なからず良質のものだったのである。ところが、モギケンは小林秀雄のファンらしく、小林がある種の妄信的崇拝でもちあげている本居宣長経由で、モギケンとくれば紫のやり口を称揚している。しかもなぜか『源氏物語』全文自体を読まずにらしい?
 だからしてその延長上に、やはり京都から東京へ出てきて悪徳賛美の私小説をまきちらす綿矢も、特にモギケンは自らの唱える質感原理主義にあてはめながらほめちぎっている感じなのだ。おそらく大部分は読んでないのだろう、いつものごとく。

 読まずに批評ってスノビズム、部外者思想じゃなかったらなんなのだろうか?

 自分は質感なんて芸術の要素としてしか評価しないし、いづれにせよ不道徳な事は単に悪いとみなすにすぎない。
 なおかつ綿矢は未成年の性売買罪『インストール』にせよ、集団強姦美化『夢を与える』にせよ、実にあくどくて品性下劣な内容をかきつけ、おやじキラーみたいな既存キャラで自分をおもに都内の外道に売り込み続けるだろうし、それらを擁護しまくる様な連中に何を言っても無駄だろう。なにせ京都人の猥褻小説自慢は元から腐敗した天皇・藤原政権にへつらうための伝統だったのだし、江戸・東京人の猥褻物自慢はかれらの下衆さにとって単に自慰のため必要らしいのである。それらの下卑きった文化形態のなかで道徳主義的プラトン物語の内容などどれほど必要性を啓蒙したところで、モギケンやら綿矢やらに理解できるとは思えない。そんなに芸術知能が高かったら綿矢については最初からあんな下劣なものをかきつけて世間にまきちらさないだろうし、仮に過去の過ちだと自覚しえたら子育てがひと段落してからでも再び表になんてでてこないだろう。また反道徳主義的内容を少なからずわかっていながら、もしくはろくによみもせず知ったかぶって「世界一のアイドル文芸」「天才」などとほめそやすモギケンも人道犯罪者としては同罪なのである。

 僕にできる事はすべてやった。ユーチューブにアップしてる講義ラジオで、自分側にわかっている須らくの事を文学論として解説し置いておいたんだが、以後、モギケンが反省するかといえばまずしないだろう。過去の彼の行動系列の感じから。彼は自分が期待するよりもっと傲慢なので。おそらくご当人は文学の読解力に自信をもっているのだろう。しかし、それは自分の目にはおそろしく穴だらけである。
 反道徳主義を唱え続ければ現実に於いてどうなるか? それはモギケン自身の今後の人生をみていれば明らかになるのではないかと思う。僕はもうあの人にかかわりたくないし、金輪際かかわろうともしないだろう。

 ひとつだけいえるのは、僕は綿矢含め反道徳主義の系譜にある作家全般を非常に強く軽蔑しているし、そりゃーそうだろう。僕は最善さを達しようとして生きているし、その究極の形は神、こと僕の定義では全知全能全徳なのだ。そんなの遠大な目標だから生きている間には比較的な形でしか到達できないが、その中途段階ではどうせすべての不徳さなんて打ち捨てねばならないのだ。ゆえにモギケンにせよ綿矢にせよ、自分からしたら自明に天敵なんである。