この地獄じみた世界で
それでも美しいものがあるとは
それ自体が奇跡だ
そしていくらでもある
見る目さえあればあふれかえっている
それなのに人々が醜い行いをするとは
一体なんのためなのか
かれらは世の中をよくみていない
いやはじめから
美をそうでないものとみわけられない
醜い行いをしている人々は
芸術家ではない
詩人の心をもっていない
絵に関心がない
どんな音楽をきいても
心が揺り動かされはしない
なるほどこの世にも天国がある
そしてそれは人の心のありようなのだ
あふえかえった美しさの前で
私はそのうちに生きている
永遠に終わらない宴の様に
私は果てしない美に満たされている