2021年5月4日

詩のわからない人

詩のわからない人は、事実、その様な感受性に欠けているのだ。その人の生活の要素には、詩的なものがない。無味乾燥で感動と言っても表面的だ。そもそも彼らは殆ど感激しない。

 どれほど荒廃した社会にも生きている人はいるが、その人達は詩的感情を完全に失っているか、やむを得ず、或いは進んで閉ざしているのでなければ、周りを埋め尽くす醜悪なもののうちで苦しみ、生活できない。

 情感に欠けた人がつまらない人なのは確かで、その人が性悪で皮肉屋な時、その下品さは絶対的になる。他人を傷つけケラケラ笑っている人々はこの種の共感性が全くないか、あったとしても乱用する癖がついているのだ。