2021年5月14日

猿まね保守の愚行歴

愚か者は他国の暗面までまるきりまねることが正義で、先進的だと信じている。天皇と称したり、イギリス出羽守で差別的制度の保守面をしている様な者がまさにこの類型である。

 この種の猿まねをする人は、また自国の過去の文化についても、まともな判断力をもちあわせていないかもしれなかったろう。
 かれらはよく、単に伝統的だからと過去の不埒な慣行を反省せずに維持、もしくは賞賛したがる。つまり伝統に訴える論証と呼ばれる詭弁術で、かれら自身をも騙している。
 幕末西軍テロを維新と呼んで美化したり、絶対権力下で頽廃しきった天皇一味が京都で不倫・児童強姦・近親相姦三昧、女性や子供の人権、人格の尊厳を認めず虫けらの如く蹂躙しまくる姦淫蛮族小説『源氏物語』をろくに読めもせず俗物根性で名著と称えたりするのがまさに、それである。かれらは並の倫理やまともな好みどころかそもそも判断力がないから、事柄を属性による偏見でいつも誤用しているのだ。

 天皇一味が退治されてから、長安もどきの京都が奈良の平城京の様に衰退しきってから、われわれがかれらの行状を振り返った時、そこに残っているのは見苦しい猿まね保守の愚行歴だけである。