(以下ツイートへの返信ツイート集)
ハマスはテロ組織。
ハマスが行った攻撃は市街地に向けた無差別ロケット攻撃。
一方、イスラエルなの行った攻撃は、『ルーフノッキング』という攻撃場所を事前通告した人道的攻撃。
TB(S)の取材陣知っているのか?
偏向報道局の報道を信じる事の危うさ。
――菊地勇豊
一般日本人が日本からイスラエル・パレスチナ間の歴史的・宗教的関係と現地の住民感情とか完璧に把握することは、単なる報道だけでは、ほぼ不可能に近い。
『コーラン』で基本的にイスラムはユダヤ・キリスト教と最初は同調しつつ、直接嫌がらせされてからは敵対し、戦で聖地奪還して成立した宗教。
ユダヤ人は、その預言者イエスによる、ユダヤ教義を脱民族宗教へ改竄したキリスト教が成立してから西洋各地で弾圧を受け続けてきた。ユダヤ教は米国の第二次大戦での勝利を受け、米軍による支援で、ユダヤ・キリスト・イスラムが共通としている聖地の奪還めざし、今のイスラエルをパレスチナに建国した。
つまり、もとパレスチナ、現イスラエルの聖地エルサレムは、自然崇拝・神道・儒教・仏教を主な宗教的背景とする日本人一般にとって、なぜ死ぬ気で取り戻さなければいけない場なのか、全く理解できていない。
もし日本で伊勢神宮が別の宗教に支配されたら、同じ奪還作戦を神道信者は必死でやるのでは?
自分が会話した現イスラエル圏の人へ、私が
「イスラエルの人ですか」
と聞いたら、相手は物凄く驚いた、というか気の毒なほど驚愕した様な感じで
「私たちは絶対にここをイスラエルとは言わない。我々はパレスチナ人だ!」
と言った。
あなたはその人達の宗教的民族感情なんて全然理解できてない。
飯山陽もツイッターで偶に私は見てるが、参考程度にみるならいいが、飽くまで一人の「イスラム(正確には特にいわゆるイスラム法学)の」学者の意見にすぎない。それが正確に現地の状況を伝えてるとは思わない方がいい。第一、圏外のイスラム学者にパレスチナやイスラエルの情報部や軍政、米軍側の実戦的意図や戦略、軍事・人間組織・資本網、諸事象の真相などそう特段の証拠なく分かる筈もない。
これら全て分かっていたら日本がどう動けば最善か一目瞭然だが、以下に引用する中山泰秀・防衛副大臣発言後の政府の言い分でも、情報不足は明らか。
それと、「テロとの戦い」は、米軍が(結果論として大量破壊兵器が見つからなかったので)大義なきイラク戦争時に、有志募るとき言い出したスローガンで、今となっては虚妄だったのを皆しっている。その後にこの言葉を使う政治屋は全て軍事産業ケインズ政策の手先という意味を伴っているのを知るべきだ。
イスラム教は、『コーラン』読めばわかる通り、潜在的に武士道と同じ文脈で、自分達を一方的に攻撃した者へは相応の復讐をすべきだという教義を含んでいる。大体そうやってムハンムドらに嫌がらせしてきていたユダヤ・キリスト勢力から、直接の戦で、聖地奪還しなければ成立しなかった中世にできた宗教。
欧米圏の媒体が、イスラム教徒の過激派――正確には、唯一神アッラーと最後の預言者ムハンムドに忠実な者。特に過激派や原理主義者とは、9.11以後の欧米勢からの汚名でレッテルでもある――に、テロリストという名前で悪印象をつけようとしてるのは、間接的にイスラエルのパレスチナ占領に加担する業。以下発言でイスラエル上げ、パレスチナ(特にハマス)下げをした中山大臣は、それらの文脈を抜きに、単純に「テロとの戦い」を自明の正義だと信じているか、さもなくば、米軍有志としての自衛隊と日本の立場を全く疑っていないか、どちらかだと思われる。
あなたならどうしますか? ある日突然24時間で300発以上のロケット弾がテロリストによって撃ち込まれ、愛する家族の命や、家を奪われたら。イスラエルにはテロリストから自国を守る権利があります。最初にロケット弾を一般市民に向け撃ったのは一体誰だったのか? 私達の心はイスラエルと共にあります。こういう単純思考の者は政界追放で。
――中山泰秀(日本政府、菅義偉内閣の副防衛大臣)
理由として、第一にわが国は戦争放棄済みで、米軍有志の立場でも本来、他国間の軍事作戦に参加する事ができないし、すべきでもない。それが可能なのは国連決議で国連軍に協力する必要がある時、有事立法で後方支援に限っての話。安倍戦争法下ではいつでも日本全体が米軍発の宗教戦争にまきこまれうる。安倍戦争法は厳密にいって、同盟国(米軍)有志としての戦争参加が9条違反で違憲立法部分を含んでいる。
イスラエル建国は長い間、国を追われてきたユダヤ人の悲願なので、日本としてもそこは支援してあげたいところだが、事が聖地に関わる宗教戦争なので、平和的人道支援以外で関わるべきではない。
因みに、ハマスをテロ組織だと言っている人達は、パレスチナ正規軍がそれを超えた威勢を示し、聖地奪還できていない現状や現地の民族感情を無視しているとしか言いようがない。政治では、軍の正規・非正規は単なる実力行使の後づけだ。
同じ事は飯山に限っては、スレイマニ将軍暗殺でも誤導があった。イスラム法学者としての見解とは別に、飯山個人は、現実政治目線については素人に近いといわざるをえない。だってイスラム教自体、単なる非正規軍(見方によってはテロ組織)が途中で敗北を経験しつつ、最終戦勝で格上げされた結果の宗教だし、米英軍だろうがイスラエル軍だろうが、それは同じ事である。
米英仏やイスラエル軍による中東制圧作戦の関連国で、非正規軍が正規軍に置き換わった歴史上の実例:
1.はじめは商人だったムハンムド信者の私兵による聖地支配
2.米英戦争や南北戦争後のアメリカ北軍
3.イングランド侵略完了後のウィリアム1世
など。
日本でも今の政府の直接の起源は非正規の西軍。