2020年8月30日

自民党解体の為の反石破勢力扇動論

安倍晋三という人間を生まれてから1度でも信用していた事がある人は、人を見る目が絶対的にないと自らに確信していいだろう。自分は生まれてから1度も、安倍晋三という人物を信用した事がない。それは一見して分かるほどの不実さが見てとれるからで、日本国政を斯くほど堕落させた極悪人は居なかった。
 愚民の上に辛き政治ありというが、まさにその実例を私は8年間目撃した。その愚民どもは、日々最悪政治のもたらす悲惨の中で却って狂いながら僭主を妄信していた。
 この意味で、愚民というものは未来のどの時点でも、人としての尊厳に値しない事は、目にみえて確認できた。

 ヒトラーであれ昭和天皇であれ安倍晋三であれ、独裁政治、僭主政治を崇めている連中は、或る共通性がある。彼らは妄信的に或る絶対権力の持ち主を崇めるばかりで、いわば心底から奴隷根性であり、善悪や理非といった判断を全て放擲していた。逆に悪政の証が出れば出るほどいきり立ち正義派を攻撃する。
 愚民は実在する。衆愚化した彼らは群れて得意がり、ありとあらゆる蛮行を正当化するのである。
 戦時中日本軍が各地で戦争犯罪の類を犯しながらもその支持者らは天皇陛下万歳と叫び確証バイアスで自己正当化し続けた。
 愚民に決していかなる力も与えてはならない。これがこの世の政治的現実だ。また愚民に支持されている僭主の類に、ひと時たりとも、わずかたりとも権力を付与してはならない。これは絶対的な正義がこの世には存在する証でもある。僭主は登場前に潰されなければいけない。一度多少であれ彼らに権力を握られ様ものならその濫用で被害が拡大する一方、全員が致命的に損害し続ける。
 もう一度、賢者の類がこの文を未来のどこかで読む事もあるだろうから、繰り返し要点を書いておく。
 僭主は登場前に絶対に潰されねばならないし、愚民には決して力を与えてはならない。このいづれも守られなかったなら亡国は確実となる。日本国は僭主・安倍晋三が半ば仮病で逃亡し、漸く難を逃れた。

 私が間違っていたのは、民主党政権末期に、野田首相が安直に政権を明け渡そうとしている際、自民党側に有為な人材が欠落しているのにも拘らず、野田氏による責任放棄を一瞬看過してしまった事だ。自民党は端から腐敗しているのに、改革派よりましな政治など行い得る筈もなかった。僭主出現の原因だった。明らかに公徳あるいは人品の劣る人間が、絶対権力を握ってしまえば彼らは味を占め、被害は甚大になり続ける。そしてその悪政状態をそうと判断できない衆愚が我が物顔で国を荒らしまくって得意がる、無法状態になってしまう。
 野田が政権放棄しようとしている最中、自民党を迎撃しているべきだった。

 政治という全体統治に関わる分野では、僅かたりとも妥協は許されない。野田が少しの気の緩みでひっくり返った結果、8年もの憲政史上最悪期が後禍をもたらす等その最たる例である。政治監視と批判に於いては、徹底した厳格さが必要だ。権力は放置すれば常に悪党に乱用される。管理しなければならない。今後、わが国政では既に腐敗の極みにある自民党をいかに解党するかが課題になる。だがそれ以前に、枝野幸男という寡頭政治家も野党党首の座から是非とも手早く引き摺り下ろさねばならないだろう。彼がもし政権に近づこうものなら、当然ながら普段と同じく、偏狭な排他政治で独裁者になるのは疑いない。
 愚民、衆愚の類は原則として雑魚キャラであり、ある方法で操って利用したり、暴走させ自滅させる事ができるだけの存在だ。今回は僭主自身の悪政下で痛めつけてやっていれば反省するかと見越していたが、彼らは想像を超えた愚かさで、逆に狂信を深めていた。愚か者に反省や向上心など期待できないのだ。

 河野太郎はツイッターブロックでわかる通り公徳に欠けているのだが、運よく女系天皇発言をしていたので自民党内から総すかんされ政権の座に就けない。もし万が一、彼が首相になってしまえば神道勢力の明治国体は解体に向けられるのだから却って進歩派に好都合でもあり、どちらに転んでも噛ませ犬だ。
 石破茂以外の候補が政権の座に就けばそれが短命に終わるか、最低でもろくな成果を挙げられず自民党弱体化に繋がるのは明らかなので、野党勢力としてはネット右翼による反石破の感情論をなるだけ扇動していれば勢力拡大間違いない事になるだろう。進次郎も無能の最たる例で僭主候補として潰す必要がある。
 
 枝野や菅直人はじめ、野党側には自民党勢力及び皇室勢力の策略であるところの小沢悪玉論の冤罪がいかに、政権交代の急所潰しになっているか悟るほどの知能がない。それだけ、現野党側には政治的無能しかいないのである。小沢なき野党あるいは新政権は最早烏合の衆ゆえ、当然、自己統制もできないだろう。石破茂の利用価値は、トランプ政権からすれば十分高い。在日在韓米軍撤退に結び易いからだ。そしてこの路線に悟られないよう野党勢力が、他の自民党内有力派閥と共に、反石破の扇動を続けていれば、それだけ自民党の弱体化は確実なものとなるだろう。自民党解体に最短で結ぶには石破を妨害する事だ。

 国政の主要議員に、小沢あるいは石破を除けば無能しかいない現状は、両者の潜在的対立を軸に展開せざるをえないが、状況からいって、自民党を分裂させるのが最優先と私は思う。腐敗政党としての自民党による悪疫が最大のものだからだ。したがって石破勢以外の首相候補を間接的につけあがらせるがいい。例えば三浦瑠麗は野田聖子の笑顔を褒める文脈のツイートをするなど早くも旧安倍御用学者たる迷走をはじめている。この種の安倍残党を巧みに唆せば、反石破の世論あるいは派閥の論理を自民党内に強固に作り上げるのは容易である。それが堅固であればあるほど、野党側に有利な状況がやってくるだろうし、結果、共和政に近づく。