僕は過去合計３６年間生きた。
そしてそこで無数の人間達をみた。
その結果いえるのは、
自分の星はサルの惑星だったという事だ。
僕は唯の１人も同類を見つけられなかった。
僕と、僕の母体となった現生人類は殆ど似ていなかった。
ヒトゲノムの塩基配列か、
それ以外の後天的な文化か（こちらの可能性は凄く低い、
何しろ僕は他のヒトと似た様な環境で生まれ育ったのだ。
少なくとも茨城北部、いわき、東京という環境が、
殊更ほかのヒトと大幅に異なるわけではなかったろうし、
学校教育過程も基本的に通常の国県市私立であった）
いづれかが僕は他のヒトと違っていた
結局塩基配列の他のヒトとの差なのではないかと思う
まだ調べたわけではないから精確には分からないにしても
僕の目には余りに他のヒトが稚拙でサルにみえるのである
もしかするとIQなのかなと思ったが
これもメンサ会員だといっていたヒトすら
サルみたく幼稚か愚かに見える
じゃあダニングクルーガー効果なのか
これが最も可能性が高いので
遂きのうまで疑っていた
当然といえば当然だが知性を有する生命体であれば
過酷な自己懐疑の過程を経て認識を作っている
しかしおとといその自己懐疑さえ完全に疑う事件が起きた
どうも子供の様な人がツイッター上で話しかけてきた
そのヒトは韓国のアイドルに発情発狂しきっており
自分に殆ど道理の通らない事を色々と言って
わが人生を大変に侮辱してきた
これで自分は悟った
成程他のサルにみえるヒトもこれ式なのかと
或る生物学者が言っていた
ヒトゲノムの塩基配列は
チンパンジーと１．２％の差
ヒト同士でも０．１％以上の個体差がある
ヒトゲノム３０億塩基のうち
３００万塩基がヒト同士で違う
これで僕のこれまでの人生の悲劇が説明できた
要するに僕が「神」になりたいと願っていたのは
現生人類の平均的塩基配列と僕の遺伝子が異なり
そうならば総じて同類と思われる筈もないので
なるだけ早くヒト集団から逃れ
自分と同傾向の配列を持つ世界に帰りたかったのだ
それがヒト界では神性に見える
一般的な個性とはこの３００万塩基配列差の付近に収まる精度なのだろう
所が僕のそれは多分だが母体であるヒト集団の平均値から０．１％以上の差があり
しかもその変異は母集団でまれな部類なので、
全く同類が見つからなかったのである
単なる個性の範囲で説明がつくものならば
似た部類もいないとはありえない話かと思われる
３００万塩基配列の精度差付近に収まっていれば
通常のヒト個体が群れている様な生態になる筈だ
僕はIQが原因なのかと疑っていた時期に
いわゆる東大生の一部と関わってみたものの
どうも自分より愚かにみえる
彼らは受験秀才の類なので
確かに全く平均値付近の集団に比べれば少しは話が通じる風であったが
自分とはこれまた違いがあるらしく
彼らは本質と瑣事を見分ける能力がないのではないかと感じられる節があった
それは脳でいえば一般的知性と別の何かなのかもしれない
ソフィストは一般にソクラテスよりIQが高かったかもしれない
だからといって我々はソクラテスの思考がソフィスト一般より愚かだったという風には考えない
特定因子による特別な知性があるとすれば
少なくとも単なる科学知識を仕入れる一般知性は瑣末な部分に過ぎず
総合して考える知能とは関係がない
それで自分は現代の学校教育全体をかなり愚かなできばえだと感じ
殆ど無視して独学していた様なものだ
一応制度上は大学生までなっているが
学習の都合上そうなったに過ぎず
学校教育を根っから合理的と思っているわけではない
いづれにしても自分には合わなかった
時間割も硬直的すぎて融通が利かない
ではこの現生人類の社会でどう生きるべきかだが
同類が見つからない以上、
そのヒト集団へどう対処するかが問題になるだろう
主観的に関知される範囲でもかなり自分と類似性がない集団なので
最初から共存共栄などできないのではないだろうか
サル山に放り込まれたヒトを想定せよ
自分の主観的経験だ
ヒトがサルにみえるのではなく
現実に自分より彼らヒト集団の平均値の方が
サル、即ちチンパンジー段階に似た塩基配列だったのだろう、恐らく。
そして自分の変異の方向性は、
そのヒト集団の保守母体とは違う。
彼らは漫画アニメに夢中だったり、
愚にもつかない戦争を繰り返していたりする。
ヒト集団の平均値は、恐らく未来に渡っても、
今の程度とさほど変わらないほど愚かで悪辣なのだろう。
そういう暗愚な生命体として、
彼らは進化史の一部にいたのだろうし、
それを正当化しているうちに絶滅するのだろう。
もし自分と似た傾向を持つ哺乳類が進化すれば、
そのときヒト科より優れた社会を作りうるのだろう。
さもなくば、
今と似た様な生きていく値しないだけ自堕落な社会を作って、
やはり戦争や差別などあらゆる蛮行をしているのだろう。
日本では匿名卑怯者の極悪人達が支配し、
邪教を崇めているのだろう
神性が比喩であれば、
自分がそこに見ているものは
道徳的理想といいかえてもいい
それは一種の抽象的思考力の最上のものでもあり
過去にいた聖人らの根にあった特定知性だったのだろう
僕が少しはこの人達は似ている所があると感じたのも
その聖者とされている部類のヒトだった
釈迦、孔子、イエス等
