2020年7月29日

なぜ日本の情報戦争は米中韓に連戦連敗か

ひろゆきが出現した日本と、ザッカーバーグが出現したアメリカでは全く対極的なネット文化ができあがった。前者が敗北して当然な邪悪な匿名卑怯者による集団虐殺地獄になったのに、後者は少なくとも道義的責任を問われうる名士の見栄っ張り文化になった。ネット戦争でも確実に敗戦するのは間違いない。

 もし匿名卑怯者による善人への濡れ衣、汚名着せと集団虐殺が当たり前の世界に、海外全てのインターネットがなれば、それは地球全体が地獄になるという事になる。それはどう考えても人類の良心がゆるさない。ひろゆきを有識者扱いでもちあげる東京人一般や、匿名卑怯者として暗躍する日本人が悪いのだ。
 ザッカーバーグも賛否両論はあるが、フェイスブック文化と2ch文化を比較した場合、日本側が敗戦して当然な条件はある。既に日本人一般がGAFAMに全面帰依しておりIT戦争で負け続けている様なものだが。しかし敗戦の主因は企業間競争だけではなく、東京IT文化の悪徳ぶりにも十分すぎるほどある。
 ティクトクや『荒野行動』『PUBG』の決定的な広がりをみていた限り、今後、日本勢は中韓勢にも敗戦が続くと予想される。IT関係で唯一善戦できているといえるのはニンテンドー系、ソニー・プレイステーション系のゲームだけだろう。XBOXと別ハード市場を辛うじて維持していたがスマホゲームで負けた。今後の主流となるだろうスマホゲーが既に中韓勢に大幅にもっていかれている以上、ハード系ゲーム市場も遠からず海外勢に奪われる可能性が高い。というか自分はそうなって当然の様に思う。『ゴーストオブツシマ』は小島監督すら作れなかった。課金脳死萌え絵柄ゲーなんて不毛なの決して普遍性がない。

 ネット文化がひろゆき一派、広義でホリエモンからモギケン、落合陽一、東浩紀らゲンロン関係者まで主に東京圏での横のつながり含む「東京ネット文化人」ともいえるだろう人々をここでは仮にそう定義すると、彼らの作り出している内輪受け的なものに留まる限り、米中韓の後塵を拝するのは疑いない。
 この「東京ネット文化人」の問題点は彼らが国際的視野を持っていないことにあるのだ。彼らがやってるのは天皇崇拝を背景にもつ小中華思想内でのカルテルであり、営利的地位を業界ゲームのこぜりあいで回しあっているにすぎないが、要は小人稼業の類である。ひろゆきが君子でないのはいうまでもない。
「東京ネット文化人」は自力で天皇制を打倒しようとすらしない。軽く津田大介氏が愛知県知事・大村秀章氏の杓子定規的法解釈を利用して皇室タブーに踏み絵しようものなら周囲のお仲間がビビッて逃げ出すといった始末で、腰抜けこの上ない。そんな人達が革新的成果など未来永劫あげられるはずもない。
 問題は彼らが日本側のIT商売でカネを握ってしまっている。それでは一歩も前に進めない。彼らはガラパゴス化しいわばドワンゴ式、ニコ動式にこせこせと国内覇者として匿名卑怯者や都内オタ煽って稼げていれば十分といったスケール観の人間にすぎないので、結局ザッカーバーグの足の爪みたいなもんだ。川上量生氏が宮崎駿氏に、AI使った身障者風ゾンビの動き自慢したらブチギレ説教された案件。あんな風に倫理崩壊も甚だしい。ヒルズ族、ネオヒルズ族らの全様態を具に観察してた具眼の士がいかにあきれ果てただろう。あんなのが世界の覇権握ったらそりゃ全人類を日本級のおちぶれた地獄にするだけだ。

 こういえるだろう。ひろゆきは古い世代、しかも反面教師でしかない老害世代であり、最早ゆたぼんに訴えられて然るべき存在である。できるだけ早く日本のIT業界の風通しをよくする為にも、匿名卑怯者らによる誹謗厨カルチャーなんざ即座に、完璧に打破しなければならない。鬼滅の刃で。
 またこうともいえるだろう。日本のITが大幅に出遅れ独自進化ガラパゴった主因って、匿名卑怯者に文字通り蟲惑コワク的に共食い誹謗ゲーさせ、そこにエロ広告投入するのが稼ぎとか正真正銘の三文やくざビジネスに、殆どの資源を投入していた無道さにある。東京人の無様な文化様態の結果だ。
 ホリエモンのライブドア事件、あれも結構大きかったかもしれん。困ったのはIT旗手がジョブスレベルにインチキ(イノベーティブともいう)野郎だった事そのものじゃなく、頭の固い東京地検がいつもの冤罪ゲーでその後の市場発展を大幅に妨げてしまった事にあると思う。ビルゲイツも相当やられてたが。
 僕はライブドア事件が起きたとき調度はたちくらいだったと思う。あれが東京地検のいわば「旗本御家人による成金町人成敗でのガス抜き」に作用したのはよくわかったが、大抵の人達がザマーザマーっていってたので。が同時に若い世代が萎縮しまくり、僕もこりゃ日本ダメだと思って一気に商売から離れた。
 ライブドアショックから16年経過した。今の時点からいえるのは、1990年3月27日から、第2次海部内閣で橋本龍太郎大蔵相の下で出された総量規制と同程度の市場萎縮効果を持っていたのではないか? 「またホリエモンみたいにされるでしょ」って流れ、与沢翼氏や三崎優太氏で東京地検に繰り返されてる。

 要はこういう事。古きよき武士道(特に徳川武士道)が東京地検の内部原理には受け継がれていて民衆もどちらかといえばそっちに味方する傾向がある。当然といえば当然。だって彼らの機構って江戸時代の幕臣文化がそのまま明治政府に受け継がれ、戦後も維持されたものなのだから。
 成金で一番目立つやつを東京地検は狙い討ちにするのである。それはもう人事自然の原理で、正義は勝つくらいの勢いで。思うに村上世彰氏もゴーン氏もそうだったと思う。現役検察が受け継ぐ幕臣意識からいうと「町人ごときが」って事になる。分からなくもない。東京は商業都市ってだけじゃないのだ。
 大阪と京都に、商業・政治が分離されていた関西と違って、東京はどちらの都市も兼ねているのでより二重基準がふえる。片手では成金礼賛しながらそのトップで一番不埒な出る杭を打つ。久留米からでてきたホリエモンもその二重拘束トラップに嵌った最たる人物だったのである。
 この拝金趣味と成金憎しの二重基準は東京都内であまねく同居しており、ひろゆきは収監されるホリエモンのモヒカンをカメラに向けてなでなでニヤニヤしながらノラリクラリかわして生きてきたサイコな輩で、東京地検に狙い討ちされなかったのは偶然の沙汰にすぎない。今後また意外な角度の特攻あるかも。

 またこうもいえるだろう。どの世代論にもほぼあてはまると思うけれども(後生畏るべしの孔子級でもない限り)、ひろゆき一派って自分達はホリエモンとつるんで上の世代を老害扱いで潰そうとしていたが今度は自分達がミイラとりになってしまった。それで下世代の与沢氏を抑圧してプゲラッチョなのだ。だからナアナア系のIT長者、例えば藤田晋氏みたいに目立たず裏方に徹するタイプが、経団連脱退の三木谷氏みたいに自分からタックルにいくタイプより日本では随分有利である。勿論、旗持ちのホリエモンなんざ儒教狂い地検殿に即座に狙われる。結局ここもキャラ選択眼が利いてくるのである、最後まで。
 ホリエモンのインターステラ社、公金使って政府と利害一致なればもう叩けないだろーっていう小学生ぽい戦法。今度は真正愛国メディア・リテラに狙われている。近いうちホリエモンロケットといえばまた失敗って又も負けたか八連隊定説に上書きされる形で、政府はSNS民意汲み支援打ち切る可能性がある。

 僕も現代文明の一プレイヤーであって、こうなってはキャラ選択画面から戦略的にやらざるをえない。それで自分としては先人の例をできるだけ全てみて、これは正面勝負しても突破できないでしょと思っているので、完全に隠居するつもりである。既にコロナ第一波で隠居試したけど。今後とも。その方針だ。
 自分がどういうポジションとっていくかというと、僕と『荒野行動』やった事がある人なら直ぐ分かると思うが完全にレコナー軍(現存せず)と同じ方法論である。だって東京圏で取っ組み合いの喧嘩してる連中みてたら完全に消耗戦だし、それ勝ち抜いても三木谷レベルにしかいけないなら無駄手間と思う。
 自分の県のカルチャーにはご隠居と呼ばれる偉大な先人がいた。隠者文学どころかストア派こえてるかもしれん隠者哲学の最たる人物である。それだから永久隠居してようが義公みたいなもんだといえば、文脈的に通じるかもしれん。とかく正面勝負する限り全部「東京ネット文化人」と赤い海になると思う。