卑しい集団にいて、卑しい人々が名誉を与えられているのをみれば、その集団から一刻も早く離れ、二度と関わらぬがいい。なぜならその集団内の人々は尊卑を取り違えているばかりか、相対的に尊い人達を無碍にしている悪徳に満ちた無能たちなので、日々積み重ねる蛮行の果て、遠からず破滅するのだから。
卑しい人々を観察する機会は、その反対側にある徳を想起する手立てでしかありえない。
愚者が愚かさに驕っているのは惨めだが、それは彼らが不勉強を習性にしてしまった因果でしかない。
より一層惨めなのは、そういった愚者らが群れ、互いに正しさを非難しあっている光景だ。だが日本で匿名の人々の間に分け入ってみれば、その種の衆愚が腐るほど湧いている。彼らは世界最悪の仲間だ。
衆愚は不幸な一生の模範である。