もし君が
永遠より長い憂鬱の故に
誰もいない宇宙で
一人さ迷っていても
もし君が
普通にすらなりえない
何もない星の中
一人うつむいていも
時は何事もなく過ぎ去り
辺り構わず降り注ぐ光が
命を残さず映し出し
やがて闇に返してしまう
誰も見ていない間にも
鳴り続く波の音
もし君が
時には退屈のあまり
この世を恨んでいても
ひとけのないこの世界で
時には絶望のあまり
生まれたことを嘆いていても
だから静かに
僕は死に向かって突進する
恰も自由の最後の目的が
自分を作り変えることかの様に
分子に還る
もし君が
誰からも忘れられた土くれとして
永遠の眠りに落ちていても
大きな地震と共に
その体は生き返る
地球が跡形もなくなっても
鳴り続く波の音