2019年8月3日

幼児向けと青年向けの表現の違い

プラトンが『国家』でいっていたが、判断力が未熟な子供は正否を自ら分かてず教えられたことを鵜呑みにする傾向がある。そのため彼らに与える物語は、道徳的に良いものを説き聞かせる様、慎重を期すべきと。
 おなじ事は美術についてもいえるだろう。青年向けと幼児向けはこの点で、意味が違う。
 別の人がつるの剛士氏のこのツイートを「慰安婦像」の意味に限って吊るし上げていたが、表現の不自由展には少なくとも上皇の父の聖像破壊、国旗損壊といういわゆる法に触れる可能性がある別の要素が含まれる。幼児には違法表現できると短絡的に考えかねない実例になりうるので、慎重になるのも宜なるかな。
 つるの氏がいわゆる保守主義の政治思想の持ち主なのは以前から多かれ少なかれ衆知されているので、彼の場合は、慰安婦像、昭和帝御影破壊、あるいは国旗損壊のいずれも愛国的でない表現とみなし、子供に素朴な祖国愛を疑わせたくない、といった感じだと思う。彼の親としての良心なので彼の自由と思う。