まさかこれほど卑俗な世界としらず
わたしはどうしようもない地上で
さも恵まれた人かのようすべてを楽観していた
そしてなにもかもが出来損ないと分かり
やがて人類に馬鹿しかいないと諦めた
探せば探すほど惨めな人しか出てこないので
やがて人類を他人と思う様になった
まさかこれほど創造主が設定をあやまり
ひとつたりとも希望を置いておかなかったのは
わたしにどうしようもない地球を
最初から最後までつくりなおさせるためだと
さもわたし自身が神の似姿かのよう
全宇宙を修復させるためだと気づかなかった
まさか芸術家までも設計済みとは