今日では情報を摂取するより、有害情報、悪意ある情報をいかに避けるかの方に多大な費用がかかる。この意味で煩雑で無益な下衆が匿名で雲集し、ありとあらゆる害悪をばらまいている都心部に近づくほど、情報公害の度合いは高くなる。
田舎で隠居生活しながら、都内発のマスメディアを見ずにくらすだけでどれだけ幸福になれることか。しかし都民は逆にその様な現代人を後進的なものと見なし差別し、蔑視し、偏見によって貶め、自己正当化の悪徳情報で人類全体を汚染しようというのだ。この種の事例をとりあげても情報化とは適応の仕方次第で以前より不幸を生み出している。
一生の間、都会から流される数多の有害情報を見ずに、平和で穏健に善意の人々に囲まれ、一つの田舎町で生涯を送れればそれが最も幸福に違いない。だが都会人はその様な人を唆し、派手な快楽や浪費をみせつけ悪の道に引き込み、結局は奴隷化して搾取し、場合によっては操り人形にしたてあげ無残にも殺していくのだ。東横や京阪神が、或いは愛知や仙台、福岡が、札幌が、この種の悪業の巣であるのは明白であり、それを「経済」だとか「文化」という本来の意味ではない謎の言葉で矮小化し済ませているのが、東京地方や関西地方で売名中の自称文化人どもである。