2019年5月17日

なぜ皇室廃止が必要といえそうか

スノーデンが漏らしたとされる「スズメバチの巣作戦」に根拠はないとするブログ、すなわち「米英以(以は以色列でイスラエルの漢字表記の略)政府の情報機関によってイスラム国(IS、ISIS、ISIL)が捏造され、イスラエルの周囲に反イスラム国際世論の的となる仮想敵を作り出すのを目的としている」根拠はないとするブログがある。
当該報道の一例https://archive.is/swaqT
日本語訳http://archive.is/jto1G
当該報道を陰謀論として否定するブログhttp://archive.is/gR9JL
最後にあげたブログではそもそもスノーデンのNSAキャッシュに当作戦の記述がないことを根拠に、中東に広まるデマだと結論している。
 がもしただのデマとしても、なぜこの種の陰謀論が出現したか省みると、米英仏以軍らが明らかに罪のないイスラム圏の諸国を一方的に侵略していることへの疑義だろう。そして過去の日本史、世界史を鑑みても、米英仏軍らは既にこの種の侵略を世界各地でやってきた。いわゆる植民地侵略の時代からの伝統手法が「敵の同士討ちを煽る」内乱作戦、『アテルイ伝』で桓武天皇が「蝦夷を以て蝦夷を討つ」といい実際、幕末も東北の日本人同士に殺し合わせた新政府軍のやり口だ。例えば茂木健一郎氏は坂本龍馬という歴史上の人物を大層ほめちぎるが、この人はスコットランド商人から反政府勢力に武器を横流しし、大金を懐手にしていた死の商人だ。結果、最後の内乱(戊辰戦争)の直接原因となり、数万人規模の日本人同士の殺し合いで大量死が起きた。今日でいう内乱罪人なわけだ。
 今日、中東で起きている大規模内乱の直接原因が、「スズメバチの巣作戦」でいうとおりの起源(つまり米英以政府による内乱戦術)をもつとはいいきれないが、過去には似た例があった以上、全くありえない話とも私は思わないのだ。そして現時点でも日本国民の圧倒的多数は素朴に、米軍の善悪を問わない。
 再び幕末の例でいうと、当時の水戸学者らは朝鮮を除く周辺諸国全てが植民地化されたのを前提に、統一国家の形成・国防理論として尊攘論を唱え全国に遊説した。結果、国防意識ができ統一に成功した。が薩長は上述の坂本に唆され内乱分子となり国内侵略を始め、英仏の公使は幕府との内乱を煽っていた。将軍が自己犠牲によって東西最大勢力同士の最終戦争は避けられたが、少なくともあの時、英仏がやりたがっていたのは正義の名を借りた内乱誘導である。例えばインディアンの中でポカホンタスの様なスケープゴートの役割を福沢諭吉は義塾生の金玉均に担わせようとしたが、失敗し脱亜論者に転化したのだ。
 小泉純一郎首相(当時)が米軍の片棒を担ぎ、イラク戦争に参加したのは、大量破壊兵器がなかった以上、単なる侵略戦争への加勢だった。シリア騒乱についても同じ文脈があてられる。安倍首相は米国製の武器を買い、以国へ(彼の兄が重役を務める会社系列である)三菱系含む武器を売り込みに行った。総じて米英仏以日の各政府は、起源はどうあれイスラム国鎮圧という名目で、中東の国々への侵略戦争を戦争屋の金儲けになるとみているのだ。簡単にいうとケインズ政策の最も凶悪な形が侵略戦争になっている。これは日本史で戊辰・日清・日露戦争くらいから既にそうだった節もあり、亡国の引き金だった。戦争誘導で国内産業を振興させようとする意図は、当然だが人類の大量死とひきかえだ。死の商売といわれるゆえんで、坂本龍馬が生き残っていたら更に大儲けしながら幾重の人類をアジア各地で殺戮しまくる凶弾供給元になったに違いない。
 何がいいたいか。この種の蛮行に与するのは罪悪だというのだ。
 皇室廃止は政教分離によって宗教戦争の火元をとりのぞく意味があると私はいった。例えば十字軍の類は現実的判断を超えた少年兵を生み出し、会津戦争でいう白虎隊状態になったわけで、宗教的聖戦意識を思想の根元から除去しておけば上述の戦争屋の悪意に政府・軍隊・自衛隊を操られる危険を予め防げる。日本史でいうと、はじめは坂本龍馬の私利私欲が、最終的に第二次大戦に至る火種になったといえるが、最初の火種がいかに小さくみえても戦争屋が暴力団を操るかぎり火事は拡大を続ける。終局では人間魚雷と原爆のぶつけあいになった。
 でブッシュがWTC(World Trade Center)を破壊され怒るのは彼が資本主義信者だからだ。
 例えば資本主義信者ではない場合。色々な知識を総合し資本主義がただの一宗教だと知り狂信を免れている。なので資本主義の象徴、いわば聖堂であるWTCをイスラム過激派に破壊されても、「アダムスミス対ムハンムドで戦争はないだろう」と冷静に内治を優先できたわけで、イラク侵略まで無用だったのだ。ラディンの逮捕は必要だったかもしれないが、かといって無関係でしかない一般市民を大量虐殺しまくったイラク戦争は凶悪な上に雑すぎる侵略で、勿論、何の必要もなかった。資本主義教の聖典『国富論』と『コーラン』が対立する内容を含んでいたとしても、鵜呑みで殺し合いなど無意味。それが政治だ。
 より具体的にいうと、『国富論』では見えざる手として市場放任が正当化される。一方『コーラン』では善意からの喜捨(寄付)を前提に、イスラム教徒が異教徒に攻撃されたら殺してでも立ち向かえよと書いてあるわけだ。市場放任だけじゃダメ、貧しい人に寄付しなさい、そして売られた喧嘩は買えよと。で、この部分はあんま詳しくないが、ラディンがなんで9.11の加担者側になってるかというと、およそブッシュ父が湾岸戦争時にマディーナという聖地に異教徒である米軍を軍事侵攻させたので、喧嘩売ってると判断し、「異教徒に攻撃されたら殺してよい」とする聖戦の教義に該当する復讐、として企てたと。米国政府の教義はアダムスミスに遡ると原則は市場放任で、途中でワシントン演説に遡れる孤立主義が入り、今のトランプの米国第一、だけど金儲けはさせろよ、という傲慢な自警団風のものになるわけだ? で、日本の自衛隊はイスラム過激派との戦い、つまりテロとの戦いに属軍として利用されていると。
 では私の話だけど、私は15才のとき、磐城高校の美術の授業で、絵は一生できそうだと思って絵描きになろうと決心し、その後20年間実に色々な苦労をしその画業を続けてきた一人の男である。じゃあなんで私が自衛隊の中東侵略なんかに加担者みたいにいわれなきゃならないの? って話である。
 上に書いたところでは
1.イスラム過激派vs資本主義信者は戦争屋の都合。
2.安倍首相は米国政府のでくで自民党支持者も同じ。
3.皇室も自己神格化の邪教で信者に大量殺人させてきた狂人一家の部類。
4.金儲け思想なんかで人殺しなんてしてられないし悪者扱いされたくない。
という話である。
 最終結論をいうと、
1.皇室廃止で少なくとも神道教徒の戦争誘発を避けたい。
2.資本主義信者(特に戦争屋)の暴挙を防ぎ対米追従のテロとの戦い(イスラム過激派への仮想敵視)はやめさせねばならない。
3.中東のイスラム圏を一方的に敵視し、米英仏以などの旧連合国側を正義視するのは歴史観の歪み。
皇室廃止、つまり皇室民営化・民間宗教法人化には議論百出するであろう。なにせこの人らの洗脳度といったら凄まじく、朝のテレビつけたら「皇室アルバム」とかいって西洋古典音楽を背景に国税でひたすら上品ぶり、「おはよう茨城」(嘗て早朝に放送してたテレビ番組)の前後くらいで全国民を洗脳しまくっていたくらいなのだ。首都圏だけの話か?
 ただ、私がなんで思想的前衛として「でも、共和政が約11万8600年も続いていたのが事実なのに、高々1400年だか2679年しか歴史のない中国人侵略者如きが偉いので?」といえるかだが、確かに先人である義烈両公が国体論とかいう幻想の共同体理論を作ってたからだ。国体を否定すればすぐ私の立場にこれる。
 あとこないだアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のロンギヌスの槍(磔刑後キリストを突いて聖性を否定した異物)で悠仁君を脅してた被疑者。あそこまでしなくても「皇太子なんざ人なんだから神でも神の子孫でもなく、武力討伐されたら終わりの暴力団幹部の子なんすよね」っていえば済むだけの話である。この王権神授説の否定は、ジョンロックがとうの昔に『統治二論』でやって政教分離、名誉革命の理論的基礎になったわけで、日本人全般がちゃんと勉強してないだけの話だ。